住宅展示場・モデルハウス/住宅展示場・モデルハウスの見方

住宅記者が教える住宅展示場の活用法(下)

今回は「住宅展示場に行って何を見るのか」ということを紹介。ただ、漠然と見に行っても得るものは少ないからです。今回は具体的な展示場とモデルハウスの事例も例に挙げることで、わかりやすく説明します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

今回は、「住宅展示場に行って何を見るか」、というお話です。住宅展示場という場所は、住まいに関する様々な提案が集まっている場所。展示場内に数棟から数十棟あるモデルハウス1棟だけを取り出してみても、その中にはいろんな要素が盛り込まれています。それらを参考にすることが、住宅展示場の活用の基本といえます。

なんと4階建てのモデルハウスも登場

西新宿展示場
3階建て住宅を中心に都市型住宅が並ぶ東京都住宅展示場。環境共生をテーマにしている
先日、今年9月にオープンした「東京都新宿住宅展示場」に行ってきました。ここは環境配慮をメインテーマとし、それだけでも特徴を持った展示場。そのテーマ以外にも周辺の立地を考慮した都市型のモデルハウスが建ち並んでいます。

全棟に太陽光発電システム発電や家庭用燃料電池、LED照明といった環境設備が採り入れられているほか、屋上緑化や雨水利用なども含めた環境に優しい提案が盛り込まれています。最新の展示場であるのですが、ここまで「環境」を前面に打ち出した事例は他にはないでしょう

このうち興味深かったのが積水ハウスのモデルハウス。なんと4階建てなのです。私も仕事柄、全国各地の住宅展示場を訪れてきましたが、4階建てというのはほとんど見たことがありませんでした。そういう意味で興味深かったのが第一点。

狭小住宅の提案事例
積水ハウスの4階建てモデルハウスの狭小住宅に関する提案事例。半透明の床材を使用することで上階からもたらされる光を下階にも送ることができるようにしている
第二点目は、その中に「2世帯住宅」「店舗併用」「賃貸併用」「狭小地向け」といった要素が盛り込まれていたことです。敷地の高度利用が求められる都市型住宅には、様々なニーズが求められるもの。ですから、こんなモデルハウスも成立するというわけです。

住宅が密集するエリアに建てられるのが都市型住宅。そうした条件下で、それで無理なく快適な暮らしを実現するには、日照や通風といった自然の力をうまく活用する高度な提案力が求められます。積水ハウスのモデルハウスに限らず、各社のモデルハウスにはそうした提案や技術が満載されていました。

モデルハウスでは提案・工夫の違いを見てみたい

大手ハウスメーカーの新築住宅の場合、気密断熱性は一定水準以上のレベルにあります。また、太陽光発電システムなどといった環境設備については、ハウスメーカーというよりは設備メーカーのお話であまり差別点にならないでしょう。各ハウスメーカーの違いは、特に注意してみないとなかなか感じられないものです。

太陽光発電システム
東京都住宅展示場では全棟のモデルハウスに太陽光発電システムが搭載されている。システムと外観の関係を考えてみるのにもいい展示場かもしれない
とはいえ、同じ「環境」というキーワードでも、例えば「風通しの良い間取り」だとか、「日の光を採り入れやすい間取り」、それらによって省エネ効果が向上するなどといった提案は、ハウスメーカーそれぞれによって工夫を凝らしています。そういった工夫や提案を探し出す場所、そうした目を養う場所として展示場を活用してみるといいでしょう。

西新宿の展示場は、環境配慮をメインテーマにした都市型モデルハウスの集まりですが、最近はこれ以外にも様々なテーマを持った展示場もみられるようになりました。次のページでは、それらを例に展示場の活用法を考えてみたいと思います。
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