情報発信の多くは木造軸組工法が中心
ハウスメーカーも含め、基本的に自分たちの住まいづくりの工法が一番と考えていますから、皆そっちの方に優位性があると、つまり「ツーバイフォーはリフォームが難しい工法」というのは、単にそのあたりから生まれ出てきた誤解なのだと考えられます。木造軸組は、施工業者にとって最もポピュラーな工法。そのため、住まいづくりの情報はどうしてもこの工法を中心に発信され、それが様々な誤解を生み出すこケースもある |
こんな誤解や先入観、ほかにもあります。代表的な話ですと、「木は鉄より優れている」(この逆も)なんてこと。また、「企画型住宅は、自由設計の住宅よりも劣るんじゃないの?」なんて話もあります。いずれも施主の感性や住まいづくりに関する考え方に大きな影響をうけることなので、本来はそれほど気にする必要はないと思います。
特に企画型住宅は、向く人には向いています。ある程度制約があったとしても、信頼できるハウスメーカーの住宅をリーズナブルに取得したいと考える方には、非常に魅力的な選択肢。これを変な誤解や先入観からはじめから排除してしまうのは、かなりもったいない気がします。
共感や納得が得られる情報を採用しましょう!
今回のお話は、要するに世の中にあふれている住まいに関する情報には消費者に誤解を与えるものも多いということ。ですから皆さんには、様々な人の話や本やネットの情報を吟味して、自分なりに重要なポイントを整理する必要がありますよ、ということ。変な誤解や先入観を持つことは、よい住まいづくりをする上で大いに邪魔になります。私たちの周りには様々な媒体からの情報発信がある。その中から、自分なりに共感、納得できるものを探し出すことも、住まいづくりにおいて重要なポイントだ |
そのため、できるだけニュートラルな立場で住まいづくりのあれこれをご紹介しているつもりですが、私の場合、ハウスメーカーを中心として取材していますから、当然ながらハウスメーカーの考え方に流されてしまっているのも事実です。
それとは異なる立場、工務店や建築家の住まいづくりの考え方とは異なるケースも当然あってしかるべき。皆さんはそうしたことも念頭に置きながらお付き合いいただき、自分にとって共感が得られ、納得できる考え方を採用されるといいと思います。