南熱海エリアでの狙い目は宇佐美周辺
伊豆多賀、網代周辺が南熱海になります。「このあたりはマンションはあまりないエリアです。山の斜面に別荘がありますが数自体が少ないので、中古別荘の供給は少なめです」(安藤さん)。高尾さんも、「伊豆多賀・網代エリアは、熱海市街に比べて田舎の雰囲気があり、静かな所をお探しの方向けです。ただし、物件数も少ないです。でも宇佐美まで行くと海水浴場もあって、また人気があがる。別荘地の雰囲気もよくて、穴場的で意外によく売れています」とのこと。マンションの少ない伊東~高額物件も多い伊豆高原エリア
桜並木が美しい伊豆高原駅からのメインストリート(写真協力:伊東市観光協会) |
特に伊豆高原駅から近く、眺めもいい物件になると、土地だけで2000万円台、建物付きで3000万円台が売れ筋だそうです。「中古別荘も3000万円台になると、土地が300坪~500坪あるので見た目も立派です」。リタイアされた方が定住をするケースも多く、伊豆急行の分譲地が坪10万円~15万円で売れているとのことです。
一方、「伊東はマンションが少ないエリア。一碧湖周辺や熱川まで行くとマンションが主流になります」と安藤さん。伊豆高原周辺のマンションは、周囲の環境が良く、ミュージアムやレストランなども豊富で、幅広い層に人気があると言います。「マンションの価格に関しては、熱海を10とすると伊東は5か6でしょう」(安藤さん)というから、いかに熱海が高額かがわかります。
また伊豆高原エリアは気候もまちまち。大室山の北側は寒く、雪も積もります。天城は霧も多く、雪もかなり降るようです。冬には凍結するところもありますが、それだから悪いわけじゃありません。夏は涼しいし、土地が広くてきれいな分譲地だったりする。それぞれに特徴があるので、いろいろ見て比べてほしいと思います。
購入するなら、別荘地の管理状況をチェック
熱海・伊豆エリアのリゾート物件の現状を見てきました。購入者のニーズで、利便性を求めるなら熱海、自然や広い土地を求めるなら伊豆高原エリアがお勧めということになります。目的にあわせてエリアを選ぶと良いでしょう。また伊豆エリアの別荘地は、すでに分譲が終了しているところがほとんど。新規の別荘地はありませんから、見るべきは管理です。道路状況が悪くなっていないか、掃除は行き届いているか、側溝などは整備されているかなどを、別荘地をまわって判断しましょう。その際、新しい別荘が何件も建設中で、大工さんも活躍しているようであれば人気。どの別荘も古くて使われていないような分譲地もありますから、そんなところで判断するのもいいでしょう。いずれにしても、地元をよく知る仲介会社の営業スタッフにいろいろ聞いてみることが大切です。
お話を伺った不動産会社のHPです
アップタウン伊豆
ひまわり熱海店