管理事務所がどこにあるかチェック!
春先のオンシーズンに合わせて花壇の手入れをする管理スタッフ。別荘地の雰囲気づくりも仕事のひとつだ |
別荘地の場合も同じです。別荘自体はそれぞれ個人の所有ですが、同じ別荘地内に建つ建物や土地は、購入者が毎月支払う管理費で、管理会社が管理をしています。なぜ管理が必要かというと、もともと別荘は毎日居住していないことが前提で建てられていますから、留守時を管理する人がいてくれると安心です。
まず初めにチェックするのは、管理事務所がどこにあるかということです。
別荘地の開発は管理も一体化しており、通常はその別荘地内に管理事務所があります。しかしながら、開発した不動産会社が倒産したり、最近までの不景気のあおりを受けて管理会社が撤退している場合もあります。中古物件を購入する場合には、案内してくれる不動産会社にそんなところも聞いておきましょう。
私の知っているところでは、別荘地の売主である開発業者は倒産しましたが、管理会社は残り、以前と変わりなく別荘地は継続されています。そういうケースがある一方で、管理会社が撤退し、同じ別荘地にあってもそれぞれのオーナーが個人で管理会社に委託したため、管理会社がオーナーごとに違っているケースもあるようです。そうなると同じ敷地内に管理事務所がない場合もあるわけです。なんかトラブルがあったとき、近くに管理事務所がないと不安という人は、その点もよく聞いておきましょう。
基本料金でどこまでめんどう見てくれるの?
管理費は土地面積に合わせて請求されるので、広い敷地を持つと高くなり、土地が小さければ負担も少なくなります。そこに建物を建てない間も、管理費はかかりますし、建物が建つと、建物の管理費も加算されます。軽井沢や熱海などのブランド的なリゾート地は、やはり他より高いようです。また管理費は通常の基本料金にプラスして、オプション料金を支払うことで、追加で見てもらえる作業もあります。まず基本料金で、どこまで管理してくれるのでしょう?
1.フロント業務
2.巡回パトロール
3.雪が降ったら道路の除雪作業
4.街灯の点検や植栽の手入れ
5.ゴミの仕分け
6.落ち葉の回収
7.路肩の除草
管理規約はそれぞれの別荘地によって異なりますが、通常の管理内容は以上のようなものです。
なので、別荘地に行って、管理がしっかりしているかどうかは、ゴミ置き場の状況や道路状況を見ればだいたいわかります。とくにゴミ置き場は、きれいに分別されているかどうか見ておくとよいでしょう。
今まで私が取材したオーナーさんのなかには、「側溝に落ち葉などがたまっていなくて、きれいに掃除されていたのがよかった」というふうに、結構細かくチェックしている方もいます。落葉樹の多い高原では、落ち葉の量も半端じゃありません。ただ落ちるにまかせているわけでなく、ある程度落葉した時点で、落ち葉をトラックで収集。腐葉土などのリサイクルにまわしたりしているのです。敷地が広いと、落ち葉を集める作業も大変です。
また、雪が積もるエリアでは、凍結やタイヤチェーンの影響で、アスファルト舗装がひと冬でボコボコになることも多く、きれいな別荘地を維持するには、手間もお金もかかります。
次のページでは、追加料金を払うことで受けられるサービスについて説明します。