別荘・リゾートマンション/高原エリアの別荘・リゾートマンション

富士山麓の別荘で蒸気機関車を走らせる

趣味を愉しむために別荘を購入するという人は多いのですが、今回は自分で蒸気機関車のミニチュアを作り、さらにそれを走らせるのが趣味というNさん夫妻を取材しました。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

線路を敷くために平坦で広い土地を探しました

機関車
約10年かけて手作りしたNさんのライブスチーム

富士山の一合目、標高1,000m~1,200mに広がる<富士ヶ峰高原別荘地・富士ドクタービレッジ>に、「別荘で機関車を走らせているオーナーさんがいる」という話を聞き、勇んでたずねました。その時は、ジオラマ?を作っているにちがいないと思い込んでいたのですが、現地を訪ねてびっくり!そこで見たのは、室内に置くジオラマではなく、レールの上を走るミニSL、専門的にはライブスチームと呼ばれる蒸気機関車だったのです。

オーナーは、別荘を建てて約10年を迎えるNさん夫妻。どういうきっかけで別荘を持とうと思ったのかを聞きますと、「25年目の結婚記念日を別荘で過ごそうと思って購入したんだ」とご主人。ですが、本当の理由は、どうも10年くらいかけて作った機関車を実際に走らせてみることだったらしいと、奥様が暴露してくれました。なるほど、見れば別荘を囲むように敷地の周囲にレールが敷かれています。母屋とは別に作業用のログハウスもあります。踏み切りや車両の向きを変える回転台まで備わっていて、ものすごく本格的です。

ふたりで
蒸気機関車は人を乗せて走るし、石炭を焚けば煙も出る本格的なもの

レールを敷くために、土地ができるだけ平坦で広いこと、これが別荘地探しの重要なポイントだったそうです。

「線路を引きたくて、岐阜あたりから福島まで、あらゆる土地を探しました。条件は平らで広くて、予算内で買えること。この富士山の麓は最初気づかなかったけど、来て見たら近いし、条件にぴったりだったんです」。
それでも少し傾斜があったので平らにしたそうです。

次のページでは、別荘での過ごしかたをご紹介します。
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