自給自足を楽しむ八ヶ岳南麓(2ページ目)

「美しい景色とおいしい空気に癒される」という団塊世代

どんな方が利用しているのかを伺いますと、「都心から通っている人が多いですね」とのこと。関東方面に住んでいる人が多く、なかには八ヶ岳周辺に別荘を構えている人もいらっしゃるようです。年齢は団塊世代が中心で、若いファミリーより、リタイアされてご夫婦で来られるという人が多いとのこと。「とにかく八ヶ岳や南アルプスなどの山が見えるロケーションの良さが気に入られるようで、ここに一日いて土をいじっていると癒される、という声をよく聞きます」。気持ちがすっきりさわやかになるのでしょう。

全部で180区画、ほぼ満杯の人気

気候的に作業ができるのは4月から11月くらいまで。どんな野菜でも作れるそうです。「みなさん無農薬で、自分で作って自分で食べる。安全、安心なものを収穫して食べるのが目的です」。

施設のなかには冷蔵庫やミニキッチンのついた簡易宿泊施設もあり、そこで1泊しておいしい空気を堪能して帰ることもできます。年に2回、JAの技術員による農事相談もあります。どんな野菜をつくればいいかとか、作業のやり方のアドバイスもしてもらえるようです。

区画は当初150区画でスタートしたものの、ニーズが衰えることなく、今では180区画に。ほとんど埋まっていますとのことですが、申込みがあれば、それにあわせて区画を広げるので、キャンセル待ちなどはありません。

「最近は、しっかり野菜作りの勉強をされているので、苗ではなく、種から育てる人もいらっしゃいます」。雄大な山並みを見晴らす大自然の懐で、高原ライフを満喫しながら、おいしい野菜をつくってみてはいかがでしょうか。