リフォーム費用/悩み・目的別リフォーム価格実例

失敗しないフローリングリフォームのツボ(2ページ目)

床を畳からフローリングにリフォームする場合の概算費用と工事、および床材選びのポイントを紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

下地の状態によっては追加費用が必要になることも。

在来木造住宅の床の多くは、根太(ねだ)工法と呼ばれる施工でされています。表面床材を支える下地材、下地材を支える根太、そして根太を支えるために根太と直交するように設置されている大引(おおびき)というように、床はしっかりと下地が組まれているのです(下図参照)。

フローリングの床下地図面
【フローリングの床下地】フローリング下の根太(ねだ)や大引(おおびき)など、下地部材が工事の仕上がりを大きく左右します。(図は木造軸組の合板捨張り根太工法の場合)

地震や建物そのものの重みなどで床を支えている部材は、長い年月を経て少なからず水平でなくなっていることが多く、また床下が湿気がちで部材が腐っていたり、シロアリの食害に遭っていたりと、床下の部材を部分的に交換しなくてはならないようなこともあります。

通常生じる程度の軽微な床の凹凸(不陸)であれば、通常の工事で十分下地の調整は可能ですが、部材が腐っていたり、傷んでいたりした場合には、部材の入れ替え工事費が別途必要になります。

【6畳間床の下地を補修する場合の追加費用】
プラス35,000~50,000円程度

下地工事
在来木造住宅の和室などでは、根太の間隔が広く、フローリング床に不向きの場合があるので、下地を補強する必要があります。
畳の部屋をフローリング張りにリフォームする場合、下地となる根太の間隔が455mmであることがあります。フローリング床では根太間隔を303mm程度にすることが望ましいため、根太の工事も必要と考えておいた方がよいでしょう。

【6畳間床の根太間隔を455mm→303mmに変更する場合の追加費用】
プラス50,000~70,000円程度

下地の調整なしに安易にフローリングを施工してしまうと、隣室や廊下との段差が大きくなってしまったり、床の沈み・きしみといったトラブルにつながります。特に、相見積りで一番見積りの安い業者に工事を依頼したところ、工事中に下地の傷みを指摘され、追加工事費用を請求されたため、結局他業者よりも高くなってしまった、などという失敗事例も見受けられます。業者を比較するときは、見積り前の現場調査がしっかりしているか、追加費用の可能性について事前の説明があるか、また隣室・廊下との段差解消について検討してくれているかなどを打ち合わせ時にチェックしておくようにしましょう。

作りたい住空間について、床材カタログをじっくりと眺めながら家族と良く話し合って、後悔しない素敵なお部屋作りの参考にしてください。

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