「ベビーシッター育児支援事業」とは?
こども未来財団で行っている育児支援事業のひとつに「ベビーシッター育児支援事業」があります。これは、子どもが小学校3年生までの間に、ベビーシッターを利用する際に割引料金で依頼できるという制度。ほかに多胎児の場合にも同じような割引制度があります。
ただし、すべての人が利用できるわけではないのがちょっと残念。利用できるのは、厚生年金を支払っている会社員、私立学校の職員、地方公務員、国家公務員などで、共働きであることが原則です。ただし、共働きでなくても夫婦の片方が病気であるなどの特別な理由で、認められる場合もあります。1日1回あたり1700円分が割引になります。事業主を通して、こども未来財団に申し込む必要があります。共働きであれば、どうしても夫婦共に仕事の都合がつかず、ベビーシッターを依頼せざるを得ないことがでてきます。度重なると、料金もばかになりません。こういった割引制度を上手に利用していきましょう。
ベビーシッター利用にあたっての注意点は
ベビーシッターを利用する場合、注意したいことがいくつかあります。まず、日本のシッターさんは、基本的にベビーシッティング以外はしないと思っておきましょう。外国のシッターさんの場合には、掃除も料理もシッティングも、というように、何でもやってくれることがありますが、日本ではシッティング以外のサービスは別料金になったり、別の人に頼まなければならない場合がほとんどです。事前に、どんなことをしてもらえるのか、サービスの範囲を確認しておく必要があります。たとえば、離乳食を食べさせてほしいとお願いする場合、離乳食をあらかじめ作っておく必要があるのか、簡単なものを用意しておけばシッターさんが作ってくれるのか、そういった細かな確認が必要です。
また、病気の時には預かってもらえない場合がほとんどです。中には軽い病気であればお願いできる会社もあるので、これも事前にシッター会社に確認しておきましょう。病気のときにNGである場合には、また別に病気の時の対策を考えておかなければなりません。
また、基本的にシッター会社に登録しているシッターさんとは個人的な契約ができません。気が合う、家が近いといった理由から懇意になるシッターさんも中には出てくるかもしれませんが、シッター会社に登録している間は、基本的に個人同士のやりとりはできないので注意しましょう。
自宅の中に「他人」を入れることに躊躇する人も多いかもしれません。でも、子育て中は、とにかく頼れる人の手はお金を払ってでも頼らないと乗り切れないと割り切って。お掃除や整理整頓が行き届いていないので、シッターさんに家に来てもらうのをためらう気持ちがある人もいるかもしれませんが、いろいろな家にシッターさんは、よほどのことでは驚きませんから大丈夫。もちろん、シッターさんが必要なものを使いやすいように揃えておく、わかりにくいものにはメモを添えておくといった心遣いは必要です。