飲み薬の種類は?
カプセルに錠剤…。様々な形状にわかれています |
A:お答えします。中に入っている成分の特徴や、どのような効果を期待するかによって薬の形が違うのです。
例えば、とても苦い成分や香りがきつい成分の場合は、周りに糖がコーティングされている糖衣錠として作ったり、カプセル剤にすることがあります。また、胃への作用が強い場合など、胃で溶けずに腸で溶けるようなコーティングをしている薬もあります(腸溶錠)。その他、すぐに吸収されて即効性を期待する場合など、口の中で溶かして口の中の粘膜から吸収させる薬もあります。
このように、成分や期待する効果によって、製薬会社は薬の形を研究して販売しているのです。一部、噛み砕いて使う薬(チュアブルなど)がありますが、医師や薬剤師の指示がない限り、薬は噛み砕いたり、カプセルの中を開けずに必ずそのまま水と一緒に飲みましょう。
内服薬の種類
飲み薬(内服薬)にどれだけ種類があるかご存知ですか?種類を知っていれば、飲み方もわかって便利ですよ。■カプセル剤
カプセルの容器は、主にゼラチンで作られています。この中には、粉薬、液体を詰めることができます。
*カプセルの容器だけ、薬局で買うことができます。しかし、市販のカプセル容器は、液体を入れると溶けてしまいます。いろいろな大きさがありますので、目的に合わせて購入してください。
錠剤といってもその使用方法は異なります |
- 飲み込まない薬
- 飲み込む(内服)薬
- 水に溶かして飲む薬
トローチのように飲み込まずに舐めて溶かす「口中錠」や、噛んで溶かす「チュアブル錠」があります。これは、水がなくても使える利便さがあります。
砂糖でコーティングされている糖衣錠や、何種類かの薬を層状にした三層錠など、さまざまなタイプがあります。ビタミン剤にもこのタイプがあり、携帯に便利です。
「溶かして飲む風邪薬」という宣伝を聞いたことはありませんか?適量の水に溶かしてすぐ飲む発砲錠がこれにあたります。
■液剤
薬を甘いシロップに溶かしているシロップ剤が主です。適量を量り取って飲みます。直接容器に口をつけて飲むと、的確な量が測れないだけでなく、唾液に含まれる菌が容器に入って腐りやすくなりますので絶対にやめましょう。
使用時に注意したい点
時々、カプセルを開けて中身を出したり、錠剤を砕いたりする方がいますが(私も昔は、興味本位でカプセルを開けたりしていました…)、薬は医師や薬剤師から指示されたとおりに飲みましょう(特に指示のない場合は、薬はそのままの形で飲みましょう)。また、処方された薬が残ってしまった場合は、もったいないですが、捨てるようにしましょう。「次回、風邪を引いたときに…」と、残しておく方もいますが、使用期限を過ぎて成分が変化してしまうこともあります。
そもそもその時の薬とは、現在の病気とは症状が違うこともあるので、必ず医師の診断をうけて処方してもらった薬を飲みましょう。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
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薬の形を考える(Pfizer)Piser co.jpホーム>健康を考える>薬の正しい使い方>薬の形を考える(内服薬)
形はいろいろ(全薬工業株式会社)全薬工業株式会社>健康一番>薬の豆知識>形はいろいろ