リフォームして資産価値が極端に上がることはほとんどない
ハウスクリーニングをしておくと、住まいを売るときに差がつくかも!? |
その理由として、日本の不動産業界でいまだに重要視される項目の一つが築年数。ここに立地条件や間取りなどの情報が絡み合って、建物のおおよその価値が決まってきます。すなわち、当該物件の絶対的価値ではなく、類似物件と照らし合わせた相対的評価が資産価値を決定する大きな要素なのです。
現在の住まいを「リフォーム費用を上乗せして高く売る」ということはかなり困難ではありますが、一方で早く買い手が見つかるというメリットは期待できます。その際のリフォームも、偏ったデザインより一般的なものの方が人気が高いようです。
むしろ住宅を売りやすくする上でおすすめなのは「ハウスクリーニング」と「内装(クロス)の張替え」です。比較的安価な費用ですが、買い手が付きやすくなる傾向があり、資産としての住宅の意味合いを強くしてくれることでしょう。
光熱費節約リフォームはケースバイケース
住まい方、暮らし方によっては期待するほどの光熱費削減ができない場合もあります。 |
例えば太陽光発電システムの場合、居住地の日照条件によっても発電量が変わりますし、在宅がちで日中に電気を使用する率が高い場合は、発電した電気の売却(売電)量は少なくなり、コストメリットが減少します。
逆に節水型トイレの場合ですと、普段から外出が多く、家族が少ないなど、使用頻度が少なければ、そもそもの使用量が少ない訳ですから、節約できる金額も小さくなります。
このように、ランニングコストの支出を伴う設備などを検討する際には、我が家の居住条件に合った試算をしてもらうようにしましょう。また、もし省エネ型と従来型でリフォーム金額に大差がないのであれば、将来を見据えて「省エネ型」を採用するようにすれば無駄も減らせるはずです。
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