リフォーム費用/リフォーム予算・相場とその読み方

リフォームで損しないために知っておくこと(2ページ目)

リフォームを検討中の方も多いと思いますが、やはり気になるのはお金のこと。新築かリフォームかで悩んでいたり、リフォームするか否かで悩んでいる方に、リフォームで損しないために知っておくことをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

リフォームして資産価値が極端に上がることはほとんどない

ハウスクリーニング
ハウスクリーニングをしておくと、住まいを売るときに差がつくかも!?
家を手放すときに少しでも高く売りたいと思うのは当然です。諸外国ではリフォームをすると資産価値が上がるというケースもあるのですが、日本では徐々に住宅の中古市場への理解が進んできていますが、まだリフォームが資産価値をアップさせるという次元にはなっていません。

その理由として、日本の不動産業界でいまだに重要視される項目の一つが築年数。ここに立地条件や間取りなどの情報が絡み合って、建物のおおよその価値が決まってきます。すなわち、当該物件の絶対的価値ではなく、類似物件と照らし合わせた相対的評価が資産価値を決定する大きな要素なのです。

現在の住まいを「リフォーム費用を上乗せして高く売る」ということはかなり困難ではありますが、一方で早く買い手が見つかるというメリットは期待できます。その際のリフォームも、偏ったデザインより一般的なものの方が人気が高いようです。

むしろ住宅を売りやすくする上でおすすめなのは「ハウスクリーニング」と「内装(クロス)の張替え」です。比較的安価な費用ですが、買い手が付きやすくなる傾向があり、資産としての住宅の意味合いを強くしてくれることでしょう。

光熱費節約リフォームはケースバイケース

太陽光発電システム
住まい方、暮らし方によっては期待するほどの光熱費削減ができない場合もあります。
家計を預かる人にとって、水道光熱費は大きな関心事の一つ。「リフォームすれば水道光熱費が安くなる」という言葉に心が動かされることもあるはずです。しかしカタログに記載されている金額をそのまま信じてしまうのではなく、居住条件や使用環境によって、節約額が大きく左右されるということを理解しておきましょう。

例えば太陽光発電システムの場合、居住地の日照条件によっても発電量が変わりますし、在宅がちで日中に電気を使用する率が高い場合は、発電した電気の売却(売電)量は少なくなり、コストメリットが減少します。

逆に節水型トイレの場合ですと、普段から外出が多く、家族が少ないなど、使用頻度が少なければ、そもそもの使用量が少ない訳ですから、節約できる金額も小さくなります。

このように、ランニングコストの支出を伴う設備などを検討する際には、我が家の居住条件に合った試算をしてもらうようにしましょう。また、もし省エネ型と従来型でリフォーム金額に大差がないのであれば、将来を見据えて「省エネ型」を採用するようにすれば無駄も減らせるはずです。

【関連記事】
トイレをリフォームしたら家計にゆとりが!?

リフォームは資産価値より価値感を重視すべし!

やはり住まいは安心して楽しく暮らせることが重要です。リフォームはそのための手段の一つであることを認識していただき、「資産価値」よりも「家族にとっての価値感」を考えた計画を立てると、もっと住まいに愛着が湧いてくるのではないでしょうか。そして何よりも「長く住みたい」と思えることが、一番のコストメリットにつながると思います。

匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます