トイレの水道・電気代が安くなる節約リフォーム

節水トイレ

リフォーム予算を検討する前に、新しい設備で得られるコストメリットについても知っておきましょう。(画像提供:TOTO株式会社

皆さんのご家族ではトイレについて話し合ってみたことはありますか。……正直なところ、「トイレが汚れているから掃除が大変」とか「使い方が悪いので、すぐに汚れる」というような、消極的な話題になることが多いのではないでしょうか。

トイレをきれいにするとお金がたまる、と話題になったこともありますが、実はトイレを上手にリフォームすると、水道代や電気代がお得になるということをご存知でしょうか。

今回は節水・省エネで水道光熱費を節約できる、賢いトイレリフォームについてご紹介します。工事費にばかり目を奪われる前に、一度チェックしておきましょう。

リフォームして節水・節電するという知恵

トイレ修理中

トイレロータンクにペットボトルを入れて節水されている方も多いと思いますが、故障につながることも多いのです。

何気なく毎日使っているトイレ。あまりに当たり前のこと過ぎて、気がついていないかもしれませんが、実はものすごく水を使うところです。

水洗トイレのタンクの中にペットボトルを入れたりして、洗浄に使う水量を減らす工夫をされている方もお見受けしますが、洗浄水量が少ないと排水を洗い流す力も小さくなり、排水詰まりの原因になったり、タンク内部の部品を破損させてしまったりと、新たなトラブルを招くことにつながります。

また、ウォシュレットやシャワートイレを使用している方にとって、意外と気になるのが電気代。常に暖房便座の電源をONにしておく必要があるので、トイレを使用していない時の電気がとても無駄に感じます。

そこで思い切って節水・省エネ型のトイレを使って、リフォームしてしまうことで、水道料金や下水道使用料金、そして電気代が安くなり、水道光熱費を節約することができるのです。これは家族構成やライフスタイルによっても、節約額が異なってくるので、必ずしも「何年で元を取る!」というものではありませんが、浮くはずの予算を先取りして、ワンランク上のリフォームプランを計画できるようにもなるのです。

年間18,500~20,500円もの節約にもつながる!

10年以上前の水洗トイレは、1回の洗浄に使う水量が約13リットル以上にもなります。最近のトイレでは大洗浄で4リットル前後、小洗浄で3.5リットル前後という節水設計になっており、家族や来客の多いご家庭では大きな節水効果が期待できます。

例えば4人家族(男2人、女2人)で、家族それぞれが1日に大1回、小3回の洗浄を行った場合、旧便器と比較すると1日あたり約150リットル前後の節水になります。上下水道料金(税込)を265円/m3とした場合(省エネ・防犯情報提供事業研究会によるガイドライン引用)、節水型トイレの機種にもよりますが、1年で約15,000円前後の節約になります。

使用水量の比較

トイレ使用水量の比較。試算条件:旧便器(洗浄13L)、節水型便器で4人家族(男2名、女2名)が1日当たり大1回、小3回を使用した場合で算出。上下水道単価は265円/m3(税込)で試算。「省エネ・防犯住宅推進アプローチブック」より


また、便座の暖房機能などにも省エネ機能は盛り込まれています。タイマーで使用時間帯を考慮した節電ができたり、トイレ本体が使用頻度を考慮して省エネモードで運転してくれたりと、従来品と比較して年間で約4,000~6,000円もの節電効果があります。

これらの節水・省エネタイプの新しいトイレを10年使い続けると、20万円前後もの費用が浮くという計算になりますので、ほぼトイレリフォームの基本的な部分の費用はまかなえそうということがわかります。

工事費だけでなくランニングコストも試算して選ぶ

便器本体は実売価格で6万円~30万円前後と幅がありますが、気になるのはその工事費用。一般的に、現在の水洗トイレ便器を交換するだけ(床はそのまま)ならば、工事は約1日で完了し、給排水接続工事費用が2万~3万円前後(既存便器の処分費用・諸経費を含む)ですので、トイレの機能にこだわらないのであれば、10万円台でもトイレの交換リフォームはできるのです。

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トイレリフォーム費用は商品グレードとプランで決まる

メーカーや便器の種類ごとに節水・省エネ効果は異なります。トイレ便器さえ交換すれば、すぐに水道光熱費が安くなると考えるのではなく、家族構成や使用状況などを踏まえ、ランニングコスト(水道光熱費)と導入費用(工事費用)のバランスを考慮して、機種を選定するようにすべきなのです。

予算にゆとりをもって素敵なトイレ空間を

トイレ空間

トイレ本体の節水・節電効果だけでなく、トイレ空間を快適にするという目線でコーディネイトしてみましょう。(画像提供:株式会社LIXIL

便器を新しくするだけというシンプルなリフォームでも良いのですが、この機会にトイレ空間のリニューアルを考えてみてはいかがでしょうか。タンクレストイレを採用して、トイレ空間を広くしてみたり、水回りのお手入れがしやすい壁材・床材にリフォームしてみることで、トイレ本体のお掃除だけでなく、トイレ空間全体をきれいに保つことができるようになるでしょう。

トイレの床を剥がさずに、そのままリフォームする工法もありますが、床がきしんでいたり、汚れているのであれば、トイレ交換に合わせてリフォームした方が無難です。床下地の痛みを直し、水汚れやアンモニアに強いクッションフロアを仕上げに張るのであれば2万~4万円程度の工事費用の追加で対応できるはずです(工期はプラス1日程度)。

また、湿気や臭いを吸着するタイル壁材を床から1m程度まで張り替えると、トイレ空間の雰囲気はガラリと変わります。この場合の費用は、床下地の一部補修及びタイル壁材及び施工費で4万~7万円前後(工期プラス1~2日)。つまり、トイレの本体価格にプラス6万~10万円程度で、トイレ空間の内装についてもイメージチェンジを図ることができるのです。

コストダウンを考えてリフォーム予算にプラスアルファ

リフォームは「設備を新しくする」「使いやすくする」「雰囲気を変える」ということだけではなく、リフォームの仕方や設備機器の使い方によっては、省エネになって出費を抑えることができるなどのメリットもあるのです。

毎日何気なく使っている空間こそ、リフォームを考える機会に家族全員で真剣に話し合い、リフォームしたことで得られる「居心地の良さ」「暮らしやすさ」に加え、このようなランニングコストについても考えておくと、プラスアルファの予算を計画に組み入れることが出来て、より満足度の高いリフォームにつながるのです。リフォーム業者と打ち合わせする際には、ぜひこういったことについてもご相談されておくことをおすすめします。



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