その4:キッチンバックを取り替える
キッチン本体ばかりに目を向けるのではなく、すぐ前の背面を美しくすると、家事が楽しくなってくることでしょう(写真のキッチンバックはモザイクタイル仕上げ)。
材料費はバックパネル(900mm×1,800mmのタイプ)で約2万円前後、タイルでも約2万~3万円程度と大差はないのですが、下地ボードの上にそのまま貼り付けられるバックパネルの方が工事が簡単で、施工費が安くつきます。
リフォーム費用の目安としては、バックパネル仕上げの場合で約4万~7万円、タイル仕上げの場合で約8万~15万円というところでしょう。タイルの雰囲気を手軽に楽しみたいというのなら、現在のキッチン背面に部分的にデザインに優れた美しいタイルを貼り付けてみるのも素敵です。
その5:キッチン床をリフォーム
低予算でもデザインへのこだわりを表現できるクッションフロア。水回りに大変重宝です。(画像提供:株式会社サンゲツ) |
このキッチン床を汚れてもサッと水拭きでき、しかも見た目にも高級感のあるCF(クッションフロア)でリフォームすると効果的です。ビニール系の素材ではありますが、デザインが豊富で見た目にも美しく、近くで見てみないとビニール系であることに気が付かないようなものもありますから、テラコッタタイル調や大理石調のCFを採用すれば、メンテナンス性にも優れた美しいキッチンを演出することができます。
費用も比較的手軽で、5m²前後のキッチン床だけを施工するのであれば、リフォーム費用は3万~5万円程度。床の下地が傷んでいたり、周辺部との段差が生じないように補修工事が必要な場合は、別途工事費が加算されますが、概ね10万円の予算で収まる範囲です。
その6:キッチン対面部の壁面を活用する
対面型キッチンをもっと楽しく、使いやすくするリフォームは低予算でも可能なのです。 |
少し大きめのカウンターを取り付けて、背の高いイスを置けばカフェスタイルになりますし、見せる収納を作って、思い出の雑貨やお気に入りのDVDなどを陳列しても楽しい空間になります。
リフォーム費用は8万~15万円程度ですが、工事を担当する大工さんは腕の見せ所とばかりに、細かいところまで一生懸命作りこんでくれるはずです。リフォームの醍醐味を感じることができるのではないでしょうか。
ワンアイテムごとにこだわれるのがリフォームの楽しさ
今回はキッチン回りのワンアイテムに注目した低予算リフォームをご紹介いたしました。「キッチン空間」という大きな括りで考えるのではなく、アイテムの一つ一つに着眼するだけでも、キッチンの印象は大きく変わってくるのです。リフォームの楽しさはやみくもにお金をかけることだけでは実感できません。自分や家族の思いや遊び心などを、住まいながら我が家に取り組んでいくことがリフォームの醍醐味でもあります。ワンアイテムだからといって軽視せず、素敵なリフォームに近づけるための名脇役として、今回のリフォームアイデアを参考にしてみてください。
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