そこで今回は「前篇」と「後篇」の2回に分けて、新築の注文住宅でもリフォーム要素を取り入れることで少しでも安くイメージ通りの住まいを手に入れる工夫について、実際の建て替え事例からご紹介します。
両親と同居するかも……。建て替えを決意!
建て直し前の千葉県S邸の写真。中古住宅として取得した住まいですが、傷みや使い勝手が気になっていました。 |
しかし現在の住まいは、約7年前に購入した中古住宅であり、購入時にすでに約20年近くが経過していたことと、子どもたちも大きくなってきていて、手狭であることに加え、ご両親との同居を考慮すると、部屋数が明らかに足りないことに不安を感じていました。
Sさんご一家は、工事業者と間取りの変更や増築について再三打ち合わせを重ねていきましたが、現在の住まいからのリフォームでは、要望を実現するのに新築と同じくらいのコストがかかってしまうことと、建物の耐久性などを考えると、リフォームは割高になると判断し、建て替える計画に変更しました。
リフォーム要素を取り入れた新築工事スタート!
数年前にリフォームしたばかりのシステムキッチン。処分してしまうには惜しいので、再利用することにしました。 |
その時、工事業者から「もったいないので、今のシステムキッチンは取り外して、新しい住まいに取り付けて、システムキッチンの購入費用を節約しませんか?」と提案されました。
ここからは、Sさんご一家と業者の連係プレーです。新築ではありますが、今の住まいの中で使えるものはできるだけ使い、コストを徹底的に抑えつつ、素晴らしい家を建てようということになりました。
次のページでは、実際にどのようなリフォームアイデアを取り入れて、どのくらい節約できたのかをご紹介します。