肩・腰のこわばりや痛みは線維筋痛症のことも…

痛みや自律神経失調症状がつらく、日常生活に支障がでるケースもあります

痛みや自律神経失調症状がつらく、日常生活に支障がでるケースもあります

「線維筋痛症」をご存知ですか? 首から肩、背中や腰、お尻など、広範囲にわたる慢性的な痛みやこわばりなどの症状が出ます。それまでの肩こりとは違うと感じる広範囲に及ぶこわばりや痛みが、3ヶ月以上にわたって続く場合、もしかすると「線維筋痛症」かもしれません。

線維筋痛症の主な症状

慢性的に全身が痛くなる他、部分的に痛む場合もあり、痛み以外の様々な症状を伴うこともあります。もともと、肩こりや首筋の痛みがある人もいらっしゃいますが、それとはまた別の症状として、首、肩、腕~手、背中、胸部、腰、お尻、ふともも~足への痛み、しびれ感、こわばりが表れます。 

痛みのレベルには個人差がありますが、何をしていても痛みが続く状態になると、日常生活に支障が出始めます。不眠症やうつ症状、倦怠感、胃腸症状、頭痛など、あらゆる症状を伴う可能性があり、この苦痛に耐えるのは本当に大変だと思います。耐え難い苦痛が続くと、それがストレスになりさらに痛みが強まったり、その不安からうつ症状を悪化させることもあります。

線維筋痛症の原因・検査方法

はっきりとした自覚症状があるのにもかかわらず、線維筋痛症の原因はよくわかっていません。血液検査やレントゲン、MRIなどの画像を調べても、異常が見られず、診断が遅れてしまうこともあるようです。更年期障害や自律神経失調症の症状とも似ている部分があるため、鑑別も難しいと言われています。

診断については、アメリカリウマチ学会の診断基準をもとにしています。全身の広い範囲に3ヶ月以上の痛みが続いているかどうか、また、全身にある「圧すと痛むポイント18箇所」を圧して、11箇所以上に痛みがあった場合などが挙げられます。線維筋痛症の症状と似た疾患を除外する検査も必要になり、診断されるまでに、時間がかかることも多々あるようです。
 

線維筋痛症になりやすい人の傾向・共通点

線維筋痛症は、中高年の女性に多くみられ、以前から自律神経失調傾向がみられる人が発症につながりやすいという見方もあります。

線維筋痛症になるきっかけに、心身のストレスや外傷が関与していると言われているため、真面目な頑張り屋さんで、悩みなどをため込みやすいという人は、心身をリラックスされる方法を見つけておくと良いかと思います。
 
心身に疲労がたまっている、ストレスがあるなど、ご自身で気がつかないケースも多く、いつのまにか体の力が抜けない状態になっているかもしれません。特に気持ちが落ち込んだり、疲れが感じられなくても、自分にとって居心地の良い環境をつくったり、安らげる時間をつくりゆっくり過ごしましょう。

線維筋痛症を疑ったら何科にいく?受診すべき診療科

線維筋痛症の症状が表れ始めたとき、筋肉や関節が痛いからとリウマチを疑って整形外科へ行ったり、うつ症状を気にして心療内科へ行ったりと、受診する科は人それぞれのようです。

どこの病院を受診するべきか迷ったり、線維筋痛症について相談したい場合は、線維筋痛症の相談・診療している病院が紹介されているサイトがありますので、ご参考にされると良いかと思います。「一般社団法人日本線維筋痛症学会」というサイト内の「診療ネットワーク参加医療機関マップ」から、医療機関を探すことができます。

線維筋痛症は、痛みを我慢し続けたり、治療開始が遅れてしまうことで悪化する可能性もありますし、それらの症状に他の重大な疾患が隠れていないかの鑑別も必要です。気になる症状がある場合は早めに診察を受け、必要な検査を受けましょう。

また、線維筋痛症の治療法としては、薬の他にも鍼灸や運動を併わせて取り入れると痛みが軽減するケースがあるようです。まずは正しい診断を元に、対策を考えていくことが大切です。

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