免疫は体の防御反応
白血球の一種。体に有害な菌に対抗する好中球です(出典:都立大塚病院検査科) |
防御反応は、本来、生物が自己を守るために、異物の侵入を防ぐ手段として持っています。例えば植物でも、害虫を近づけない芳香物質を出しています。これも防御反応のひとつです。ヒトの場合は進化の過程で、様々な免疫を獲得しました。大きく分けると、リンパ球や白血球による免疫と抗体による免疫に二分されます。
(参考「菌に負けない強い子を育てる」)
免疫とアレルギーの働きは似ています。病原体には免疫という反応、食べ物やダニなどのアレルゲンにはアレルギーという反応で排除しようとします。免疫は多くの人が生来持っている機能ですが、アレルギーは、遺伝と環境によって起こるようになります。
病気になったときの免疫の症状
自分の体の成分に対して、間違って免疫が働いて排除しようとしてしまうことがあります。この場合、膠原病・自己免疫疾患になります。例えば、関節の成分に反応して、この成分が免疫機能によって壊されると、リウマチになり、関節痛が出てきます。膠原病になると、一般的に、風邪などの感染症に似た症状が出てくるわけです。発熱や関節痛などの症状が続く場合は要注意です |
- 発熱
- 目の痛み、目の充血
- 口の乾燥感、口内炎
- 湿疹、紫斑(しはん:青あざ)
- 関節痛、関節腫脹、関節炎
- 気管支:咳、喘鳴(ぜんめい:ゼイゼイ・ヒューヒュー・ゴロゴロ)、息苦しさ、呼吸が早い
- 目:目のかゆみ・充血、眼脂(がんし:めやに)
- 消化管:嘔気、嘔吐、下痢、下血神経:感覚麻痺、運動麻痺、しびれ
- リンパ節の腫脹
- 筋肉痛、筋肉の腫れ
など
こうした症状、風邪や胃腸炎などに似ていませんか?
アレルギーが増えているのは、免疫と関係している?
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