リフォーム費用/部屋・空間別リフォーム価格実例

グレードで違うリフォーム費用【水回り編】(2ページ目)

メーカーからたくさんの水回り設備が発売されていますが、商品のグレードでその仕上がりや使い勝手は大きく違っています。今回は商品グレードによって差がつくポイントと概算費用についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

ユニットバスは見た目よりも機能がモノを言う!

ユニットバス
保温浴槽やクッション性のある床など、グレードによって機能面がかなり違ってきます。(画像提供:TOTO株式会社)
ユニットバスは、カタログに掲載されている写真だけではグレードが判断しにくい住宅設備です。というのも、浴室に求められる機能が実に多く存在しているからなのです。

最近の高級グレードのユニットバスでは、お湯が冷めにくい浴槽構造や、より温かく入浴するために浴室全体の温かさが逃げないように工夫されているものなど、断熱性・保温性が常識になっています。さらに洗い場床の冷たさを抑えたものやクッション性を持たせたものなど、メーカーが競って付加価値を提案しています。

その他、ジェットバスやミストサウナ、浴室テレビ、サウンドシステムなど、従来浴室の概念を越えたオプションも用意されているので、ついつい欲張ってしまいたくなるところです。リフォームの見積りをもらう時には、これらのオプション類まで細かく明記してもらい、プランの打ち合わせをするようにしましょう。

ユニットバスリフォームの相場
【ユニットバスのリフォーム相場】カタログ写真では見分けがつかないほど、機能面が細部にいたるまで充実しているので、グレードによって価格が大きく異なります。

トイレにもグレードが!周囲のプランでも差がつく!

トイレ
トイレはニオイや汚れが気になる場所。グレードによって快適さはかなり違ってきます。(画像提供:TOTO株式会社)
水回りリフォームの中でも、0.4坪程度からという非常に限られた空間ですが、汚れやニオイに敏感になるデリケートなスペースゆえ、こだわりポイントや商品グレードにも特徴があります。

タンクが壁に埋め込まれるタイプや、人気のタンクレスタイプといった高級グレードに位置づけられる便器では、つなぎ目や段差を少なくすることでお手入れのしやすさと見た目の美しさを両立させており、汚れがつきにくい構造及びコーティングを施し、温水洗浄便座の機能も充実しています。

便器以外では、収納棚の有無や、汚れやニオイに対応した床材や壁材を採用するかどうかによっても、リフォーム費用は異なりますので、トイレ本体だけではなく周辺のプランにも気を配ってみてください。

トイレリフォームの相場
【トイレのリフォーム相場】限られた狭いスペースのリフォームですが、タンクレストイレのような高級グレードもあり、費用には差があります。

商品グレードに相応しい工事も大切

今回は商品グレードごとのリフォーム費用相場をご紹介しました。設備商品そのもののグレードも価格を決定する大きな要因の一つですが、商品だけが高級グレードだったために、なんとなく設備品だけが浮いて見えてしまった、などというケースもありますので、商品グレードと合わせて工事内容についても検討することが大切です。

洋服のように簡単に取り替えられる部分ではないだけに、水回り設備のリフォームの際には、ライフスタイルをよく考えて、我が家に相応しいアイテムを選定するようにしましょう。

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