リフォーム費用/部屋・空間別リフォーム価格実例

グレードで違うリフォーム費用【水回り編】

メーカーからたくさんの水回り設備が発売されていますが、商品のグレードでその仕上がりや使い勝手は大きく違っています。今回は商品グレードによって差がつくポイントと概算費用についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

リフォームを検討するときに、業者から住宅設備のカタログを手渡されることも多いと思いますが、商品グレードによって、機能面やオプション、そして価格に大きく差があり、選ぶのに一苦労することもあるのではないでしょうか?

そこで今回は、主な住宅設備のグレードと価格の相場についてご紹介します。リフォームの予算と希望に合わせた、我が家にふさわしい設備を選ぶ参考にしていただければ幸いです。

【INDEX】
・清掃性・収納力、そして間口が洗面化粧台の差に!(1ページ)
・キッチンレイアウト、周辺ユニットが価格を決める(1ページ)
ユニットバスは見た目よりも機能がモノを言う!(2ページ)
トイレにもグレードが!周囲のプランでも差がつく!(2ページ)

清掃性・収納力、そして間口が洗面化粧台の差に!

洗面化粧台
洗面室に求められる清潔感と収納力、その他ライフスタイルによって選ばれるグレードは異なります。(画像提供:株式会社INAX)
洗面化粧台の幅(これを「間口」といいます)によって価格差があるのは簡単に理解できますが、洗面ボウル部に特殊コーティングがされていて、水アカや汚れがつきにくくなっているものや、収納について細部に至るまで配慮が行き届いているもの、カウンターに高級感のある陶器の洗面ボウルが取り付けてあるといった具合に、洗面化粧台の完成度によっても価格は大きく異なります。

間口が600~750mm程度の普及グレードでは、オーソドックスな洗面台部と収納ミラーキャビネット部との数パターンの組み合わせで価格が決定されるため、本体価格で数万~十数万円くらいが相場となります。間口900mm前後からのものでは、洗面化粧台本体の仕様によって価格差が生じる他に、オプションの収納キャビネット類などの有無が価格に反映されます。

また、間口の広い化粧台では、ツインボウルタイプや洗面ボウル脇のカウンタースペース、イスに腰掛けてパウダールームとして使える洗面化粧台など、セミオーダーで施主のハイグレードな要望に応えられるものもあり、40万~70万円前後の高級グレードも用意されています。

洗面化粧台の価格相場
【洗面化粧台のリフォーム相場】収納やパウダールームとしての付加価値を盛り込んでいるか否かが、グレードの決定に大きく影響しています。

キッチンレイアウト、周辺ユニットが価格を決める

システムキッチン
お部屋の間取りや周辺ユニットによって価格が異なるシステムキッチン。こだわる部分がたくさんあります。(画像提供:株式会社ミカド)
システムキッチンは製造メーカーが非常に多く、施主にとっては選択肢が多くて、こだわりを追い求めることができるリフォームアイテムの一つです。キッチン本体は設置レイアウトによって価格が変わってきます。一般的には、I型プランが一番本体価格が安く、L型、アイランド(分離)型の順に値段が高くなっています。

また、人工大理石やステンレスといったワークトップの美しさや清掃性の良さ、そして今ではおなじみになったサイレンス機構のキャビネット(閉めたときにバタンという音がしない)の有無、扉の質感などによって価格は上下します。

システムキッチンのリフォームの場合、キッチン本体のグレードによる価格差ももちろんですが、周辺キャビネット・ユニット部材の方が高くなることも多く、プランによってリフォーム費用はキッチン本体価格の2~3倍以上にもなることも珍しくありません。オプション類と合わせて、このような部分にも目を向けて、検討することが大切です。

システムキッチンの価格相場
【システムキッチンのリフォーム相場】間取りやキッチン本体以外のオプションが、価格の開きにつながっています。プラン次第で価格は全く違ってきます。

次のページでは、ユニットバスとトイレの商品グレードによる費用相場についてご紹介します。
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