2:高血圧や糖尿病などによるもの
2つ目は「器質性ED」です。血管や神経の障害、陰茎の外傷などで身体的に勃起自体がダメになるケースです。心因性EDとは違い、EDの程度にもよりますが、朝勃ちは認められず、自慰を試みても勃起が困難なケースが多く認められます。このタイプのEDを引き起こす原因として、心臓や血管の病気、高血圧症、糖尿病、男性ホルモン低下、老化、前立腺手術後、下半身麻痺などのほか、うつ病や抗うつ薬の副作用などが考えられます。
お気づきのように、原因の多くに生活習慣病が関わっています。生活習慣病は不規則でアンバランスな食事、運動不足、喫煙、暴飲、休養不足などによって起こります。
主要因のうち、高血圧症は血管にかかるストレスが増すため、損傷を受けた血管が硬くなり狭まります。これにより、陰茎の血流を抑えてしまうと考えられています。
また、糖尿病になると、血管や神経が侵されるため、血管が硬くなる一方、性的刺激による血管の膨張が妨げられ、血流が抑えられます。つまり、高血圧症と糖尿病を併発していると、よりEDになりやすいといえます。
>>3:心因性と器質性とが絡み合うもの
⇒治療法