ED治療薬は原因改善薬ではありません
糖尿病や高血圧症など基礎疾患があると、器質性(身体的な)EDになりやすくなります。器質性EDは一般に心因性EDより症状が重く、朝勃ちもなく、自慰を試みてもなかなか勃起し難くなります。また、行為のときに最初から勃起しない、たとえ勃起しても硬さが足りないという状態を招きます。
ただ、EDは独立した疾患ではなく、症状です。例えば、発熱や頭痛がそれぞれ独立した疾患として起こるのではなく、さまざまな病気でもたらされるように、EDも糖尿病や高血圧症、疲れ、ストレスなど様々な原因により起こります。
原因が改善されれば、EDも改善されるでしょう。ED治療薬は薬が効いている間はEDを改善しますが、EDの原因を根本的に治す薬ではありません。糖尿病や高血圧があれば、専門の施設で対処してください。また、ED治療薬は長期に服用しても問題はありません。
案ずるより勃つが易し!
器質性EDの場合には生活習慣病が大きく関わっています。アンバランスな食事や運動不足、休養不足、暴飲などを改めてみては? |
治療の第一歩は不規則でアンバランスな食事や運動不足、休養不足、暴飲など、原因となる悪しき生活習慣を改めることです。
そして、すでに糖尿病や高血圧症で病院にかかっていたら、ED治療薬を試してみることです。
ガイドのクリニックには糖尿病患者の方から「EDで射精ができないせいか、性欲が募って悶々としている。街を歩いていても性犯罪を起こしそうな自分が恐い。対応策はないか」という内容の相談が寄せられることがあります。
ED治療薬は糖尿病や高血圧症にもよく効きます。悶々と一人で悩んでいるのではなく、適切な処置を施すことで、思う存分性欲を開放して、爽やかな街歩きを楽しんでいただきたいものです。まさに「案ずるより勃つが易し!」です。
<関連リンク>
タバコでEDになるってホント?
ED治療はパートナーと一緒に受けるべき?