肩こりだけではなく、腕こりも!?
手先の反復動作で腕が疲労してしまうことも
肩こりの人の中でも、腕のだるさや張りを感じる人と感じない人がいます。腕に何の違和感も無い人でも、腕を軽く圧してみると痛みがあり「あぁ、凝っていたんだ。」と気がつく場合も多いです。
手、指やヒジの動きで腕の筋肉は使われますが、日常ではあまりにも当たり前に使われているため、よほど手首や腕に症状が出ない限りは、この部分は自身では注目しないかもしれません。
手や腕が疲労しやすいタイプ? その傾向を調べよう!
指を動かし、手首を動かし、ヒジを曲げ伸ばしして…1日のうちで手や腕は大忙しです。腕の筋肉が疲労してしまう要素は、あなたにはあるでしょうか?
■あてはまるものはありませんか?
- 手首の腱鞘炎やバネ指の診断を受けたことがある。
- パソコンを使用していると、いつの間にか姿勢が悪くなっている。
- パソコンや書類の記入などのデスクワークは、休憩をマメにとらず集中して行うことが多い。
- 肩、腕の力を抜き、腕をダラリ下げたとき、胸部や背部になんともいえない張り感がある。
- 手首をぐるぐる回したくなるくらい、手首が硬く感じることがある。
- 細かい手作業、カバンや買い物袋を手に持つ、子供を抱きかかえるなど、自身でも「手先や手首はけっこう使っているなぁ。」と思っている。
腕の疲労は関節の動きを悪くする? 腕疲労チェック!
日常生活の中で、ムリな姿勢をとりつつ、指や手を使わなくてはならない場面はよくあると思います。特に腕に症状を感じなくても、知らぬ間に疲労を蓄積させているかもしれません。そこで、簡単なテストに挑戦してみましょう!
単純なポーズですが、ムリをせずに行い、痛みの出る手前で止めます。それが、今のあなたのコンディションということになります。腕の疲労に伴い、手やヒジ、肩の関節までもの動きが制限され、このポーズをとにくくなります。
無理なく左右の手指がつきますか?
1.良い例
背中で、指先を天井に向け、手のひらを合わせる様に腕の位置を調整します。
無理なく左右の指と手のひらがつきますか? つけばOKです。
違和感なく両手がつかない場合は要注意です
2.悪い例
腕がつりそうになったり、手首が痛かったりと、なかなか手のひらを合わせることができません。
肩のつけ根からひねる! 腕ラクラク体操
腕の疲労を回復させるために、今回は日常生活の中では、あまり行わない動作を取り入れた体操をご紹介します。腕のみではなく、そこに関わる他の部位にも刺激を入れることがポイントです。ねじる部分を意識しながら、ゆっくり行ってみましょう。
1.肩の付け根からねじっていきます
1.肩のつけ根からねじります。
左腕は手のひらが天井を向く方向へ、右腕は床方向へ、気持ちよく伸びる範囲内でねじっていきます。
2.さらに左指先を床の方向へ動かします
2.さらに左手の指先を床方向へ向け、腕の前面を気持ちよく伸ばします。
右手の指先は天井方向へまげていき、腕の背面が伸びるようにします。
3.「1」と反対向きも行いましょう
3.1と反対向きも行いましょう。
同じように肩のつけ根からねじります。右腕は手のひらが天井を向く方向へ、左腕は床方向へ、気持ちよく伸びる範囲内でねじっていきます。
4.左指先を天井方向へ、右指先を床方向へ
4.左手の指先を天井方向へ曲げ、腕の背面を伸ばします。
右手の指先を床方向へ曲げ腕の前面を伸ばします。
5.猫背にならないように注意しましょう
5.注意ポイント
肩のつけ根からねじる際、猫背になりやすいので、気持ち胸を張るようにしましょう。すると心地よく伸ばされます。
肩周囲をほぐしても改善しない時に
気付きにくい手、腕の疲労にも要注意です
仕事や生活習慣の中での指や腕は、決まった動きを反復して行われやすいと思います。毎日の似たような動きでは、動かされる関節の範囲も、ある程度決まってしまいますので、たまには普段とは違う動かし方をした方が、体にとってはプラスになります。
肩周りをほぐしても、なかなか肩こりが改善されなかった方は、ぜひ腕の疲労にも注目して体操にも挑戦してみてください。