自覚症状が無くても肩がこっている!
目の違和感と肩こりを感じている人はとても多いです
自覚症状のある症状として、男性で2位、女性では1位と、3年前と順位は変わらず、国民病の座をキープしている肩こり(厚生労働省「自覚症状」に関する「平成16年国民生活基礎調査」)。
しかし自覚症状が無くても、首の付け根辺りを押すと、筋肉がガチガチに硬く、痛みがあり、そこで初めて「私も肩こりでした」と気づく人もいます。
こうした、自覚症状の無い肩こりの人でも、目にははっきりとした不快感を感じているケースがあります。目の症状がひどくなってから、なんとなく首から肩にかけて張りを感じ始めることも。もちろん、目の疲れと同時に、肩こりを自覚する人もいます。このような経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか?
ドライアイの症状は?
こうした目の乾きや不快感は「ドライアイ」である可能性があり、パソコンなどを使用して働く人々の30%が、この診断を受けているそうです。「ドライアイ」に悩める人数の推定は、約1000万人近くとされています。
では、そもそも「ドライアイ」とは、どのような症状なのでしょうか?
■ ドライアイの症状とは?- 目が乾く。
- 目がゴロゴロする。
- 目が重い。
- 目が疲れる。
- 目に不快感がある。
- 目が痛い。開いているのがツライ。
- なぜか涙が出る。
- 光がまぶしい。
- 目が充血する。
- 視界がかすんで見える。
ただの目の疲労の場合は、目を休めると回復します。しかしドライアイの場合は、眼科での治療が必要な場合があるため、「疲れ目」と自己判断せずに、検査を受けることをお勧めいたします。
ドライアイでは涙が減少・目には傷?
目の保護には適度な涙の分泌が必要です
通常、まばたきは1分間に20回ほどですが、パソコンに集中すると、この回数が5~6回ほどに減少していると言われています。読書や車の運転などでも、まばたきが減少します。
パソコン、読書、車の運転…。長時間同じ姿勢が続くものが多いですね。こうしてみると、一般的に肩こりを感じやすい状況と目の乾きが起こりやすくなる状況は似ているのです。肩こりとドライアイになりやすい状態の共通点を確認すれば、どちらもまとめて対策することができそうです。
なぜ肩こり・ドライアイが起こるのか
肩こり・ドライアイに共通する原因と考えられるのは、自律神経系の機能不良です。まばたきの回数の減少、涙の分泌の減少、肩や首スジの筋肉の血行不良、無意識に肩に力が入ってしまう…といったことの背景には、自律神経系の乱れが関与していると考えられます。
仕事が忙しくパソコンに集中したり、苦手な同僚と仕事をすることになったり…といったストレス状態では、体に緊張を起こす「交感神経」の働きが優位になります。この状態が、肩こりとドライアイのきっかけとなってしまうのです。
肩こり・ドライアイ共通の対策法
リラックスタイムは横になり心身の休息を
肩こり・ドライアイから早く解放されて、スッキリと毎日を過ごしたいですよね。まとめて対策できる方法をご紹介しましょう。
■目は休ませ、首は動かす
■目と肩こりに優しいディスプレイの位置
やや上向きの目線になると、目の表面が露出され乾きやすい面積が増えるため、まぶたが目を覆うような、やや下向き目線が目にはやさしいです。首への負担を避けるように、アゴを突き出さない姿勢を保つ際、その目線の先にディスプレイがあれば、目線もやや下向きに保つことができます。
■心身のリラックスを
1日の終わりには、心の緊張感は解放できることが望ましいです。眠る前に、仰向けで横になり、目を閉じて体の力を抜き、ゆっくりと腹式呼吸を繰り返しましょう。
■できるだけ早めに就寝
日々の緊張感からの肩こりは、睡眠時間をしっかりとり、脳も体も休息が必要です。きちんと布団で横になって眠りましょう。また、夜は涙の分泌量が減少するので、深夜の読書やパソコンは目には良くありません。
目の痛みや乾き、充血がひどい場合は、早めに眼科を受診しましょう。また、目の乾きが、病気によるものであるケースもありますので、他に気になる症状がある場合も検査を受けましょう。