無意識の緊張が慢性肩こりを招く
肩が緊張すると、首から肩、背中の範囲の筋肉が硬くなり、血流の悪い状態が続きます。体を緊張させる神経が活発に働く機会が多いと、血行不良の状態は慢性化してしまいます。
不快な症状を感じながらも、原因が分からずにいる人も多いもの。実は、肩こりのサインのひとつである「肩をすくめるような力が入る」ことに気付かず、過ごしている人も少なくないのです。
意識しにくい「肩の緊張」
苦手な人が視界に入っただけでも、知らないうちに肩に力が入ってしまうのです
無意識のうちに肩に力が入ってしまう主な要因をご紹介しましょう。
■季節の移り変わり
気温や気圧などの変化に体がうまく適応できない場合。天気の悪くなる前に、首の筋肉の強張りを感じる人も。
■日常のオフィスシーン
気にしていないつもりでも、オフィスに着くと無意識に体が「がんばるぞ!」モードに切り替わり、特別に気合を入れたわけでもないのに、体が緊張を起し脱力できない状態を続けてしまうことがあります。意外と環境的な要素から影響を受けることがあるのです。
「肩の力は抜けている?」 セルフチェック
仕事や気を遣うような用事がある時とゆったりした休日とでは、肩の力の入り具合がどの程度違うのかをチェックしてみましょう。方法は簡単です。
1. 肩に力が入っているか意識はせずに顔を正面に
1. 顔を正面に向ける。
立ち姿勢でも座り姿勢でもOK。
肩に力が入っているかは、特に意識をせず、顔をまっすぐ正面に向けます。
2. リズミカルかつ速めに肩の上下運動をします
ゆっくりではなく、リズミカルに速めに挑戦してみて下さい。上に肩を持ち上げる時は、なるべくしっかりと肩をすくめるように。下へ落ちる時は、ストンと脱力するように。
肩こりが強いと最初の2~3回上下させただけで、首の付け根あたりの筋肉が痛く感じるかもしれません。調子が悪くなったらそこでストップ。
頚部の筋肉が疲労しがちな、中程度の肩こりの場合は、10回前後あたりから、上下に動かすとだんだん肩が重だるく感じるようになることが多いです。
肩こりの軽いケースや緊張が少なく調子が良い時は、上下運動がしばらく楽に続けられたり、動かすにつれて動きがスムーズになってきたりといったこともあります。この動作に肩こり体操としての効果もあるためです。
肩の力を上手に抜ける「脱力上手」な人は、肩こり予防の上級者! 脱力上手の第一歩として、肩に力が入っていないか、定期的にセルフチェックをしてみましょう。