病院へ行く服装
症状のある部位を見せやすい服装が無難です
肩こりや肩こりに関連する症状では、病院によって診察の方法も違うかもしれませんが、初診では首、肩付近に異常が無いか、先生が目で見て確認をします。首や腕の動きを確認したり、実際に肩こりの部分や関連する部分を押したりと、検査を進めていきます。
服を脱いで検査をする場合もあるかもしれませんが、なるべく、首周りのスッキリした服、腕の動かしやすい服、腕まくりができるもの(半そで)が良いと思います。肩こりに関係する症状で、腕、手にしびれや痛みのある場合は、腕をすぐに見せられるようにしておきましょう。髪の長い女性は、髪を束ねておくと良いでしょう。
お医者さんに話すポイント
症状の出た部位や経過を確認しておきましょう
病院へ行き、診察室へ入ると、医師から症状についての質問があります。初診で、最初に記入する問診表があれば、伝えたいことを細かく書くことができますが、そうではない場合は、口頭での説明になります。
ほとんどの場合、診断に必要な情報は医師が上手に聞き出してくれるのですが、伝えるべきポイントを話すと、問診がスムーズに進みます。
症状が、【肩こりのみ】の場合も、【肩こり以外にも症状が出ている】場合にも、話すべき共通のポイントがあります。以下の項目についてのメモを持っていくと、症状を説明しやすいと思います。
■ 主な症状は?
例:「右肩のコリがひどい。」「左肩のコリと、左手小指のしびれ。」
■ 症状が出る部位は?
いくつか症状の出る部位があれば、言い忘れないように確認しておきましょう。
■ 症状のきっかけ・原因に心あたりは?
例:「デスクワークの時間が増えてから。」「右肩を強打した。」「心当たりは無い。」
■ このような症状は、以前も経験がある?
あれば、いつ?
■ 今回の症状について、治療を受けてきた?手術経験は?
あれば、治療、手術内容と時期は?
■ 症状は、どのような時におこる?
例:「右腕を挙げようとした時。」「朝、目が覚めたときには痛い。」「夜中に痛みで目が覚める。」
■ 症状は悪化している?
■ 症状が緩和される時、悪化する時は?
例:「温めると楽になる。」「市販の鎮痛薬が効く。」「常に両肩に鈍痛があり、細かい手作業で左手のしびれだけ悪化する。」
■ 現在飲んでいる薬は?治療中の病気は?
例:「高血圧症の治療中」処方されている薬の説明書やお薬手帳があれば持って行きましょう。
■ その他に症状は?
例: 「毎日ではないが、夕方になると頭痛がある。」「眠れない。」「動悸がする。」
頭痛 めまい 腕・手のしびれ、痛み
肩こり以外の症状も忘れずに伝えましょう
肩こりに伴い、多くみられる症状があります。頭痛、めまい、腕や手に症状が出ることが多く、事前に話すべきポイントを整理しておくと安心です。
肩こり以外の症状がある場合、他の科での詳しい検査を行うかもしれません。頭痛、めまい、腕や手の症状についても、病気の鑑別をするためには、細かい問診が必要な場合もありますが、以下の項目はその中でも、自分で確認しておきたいポイントです。
【頭痛】
■ 頭痛は、頭のどの辺りに出る?
例:「右の後頭部。」「額の時と、左右のこめかみの時がある。」
■ どのような時に、どのような痛み?
例:「どのような時かわからないが、ズキズキ脈打つ痛み。」「肩こりがひどい時に、頭が重く鈍痛がある。」
■ 今までにも経験のある頭痛?
■ めまい、吐き気、嘔吐がある?
■ 頭痛はいつごろから?頻度は?
【めまい】
■ めまいは、どのようなもの?
例:「グルグル回る」「ふらふらする。」
■ いつ頃から、どれくらいの頻度.時間で、どんな時におこる?
■ 耳の病気がある?または、過去にはあった?
【腕・手のしびれ、痛み】
■ いつ頃から、どれくらいの頻度.時間で、どんな時におこる?
例:「2週間前から、首を傾ける度に。」
■ しびれ、痛みのほかに症状は?
例:「物を落とすようになった。」「手首が痛い。」
症状の経過の説明が長くなりそうだったり、不調の部位が多い場合は、メモにまとめたものを、直接先生に渡す方法もあります。診察後に「あ、コレを言い忘れた!」ということにならないように、気をつけたいものですね。