無月経は妊娠の可能性も? まずは妊娠検査薬で確認を

寝ている女性の足

月経不順は体からのSOS。妊娠していないかを確認するとともに、生活習慣を見直しましょう

月経不順や無月経の原因は多岐に渡ります。病気ではないですが、「月経が来ない」という時にまず確認しなければいけないのは「妊娠していないかどうか」です。

不規則な月経がちょこちょこあって何だか変だな、と思って婦人科を受診したら、すでに妊娠5ヶ月だったというケースも、婦人科ではそう珍しくありません。全く性交渉をしていないという人以外は、月経が予定通りに来なかったらまず妊娠検査薬などを使って、妊娠反応を調べてください。

月経不順の原因で多いのはホルモンのアンバランス

月経不順の原因として割とよくあるのが、卵巣機能の低下による女性ホルモン不足です。月経がきちんと来るためには、脳から卵巣へ「女性ホルモンを出しなさい」という命令が出て、その命令を受けた卵巣が卵を育てて女性ホルモンをきちんと出す必要があります。

ところが、卵巣が疲れてしまったり、「多嚢胞性卵巣」のような体質的な異常で卵巣が上手く働かなくなると、この女性ホルモンが足りなくなってしまうのです。ホルモンが充分に出ていないと、月経も正しく来なくなります。卵巣が疲れてしまう原因としては、ストレスや冷え・不規則な食事・卵巣のう腫などの病気・加齢などが挙げられます。

また、卵巣は正しく働いているが、脳が卵巣に向かってきちんと命令を出していないために、結果として女性ホルモンが充分に出ない場合もあります。これを「視床下部性」とか「下垂体性」、「中枢性」と言ったりしますが、要は「脳」に原因があるということです。卵巣に命令を出している「視床下部・下垂体」という場所はストレスに非常に弱い場所。そのため、強いストレスを感じたり、いきなり環境が変わったりすると、すぐにダメージを受けて充分な命令が出せなくなってしまうことがあるのです。

脳が受けるダメージの中で一番大きいのは、実は「体重の減少」によるストレス。つまり、ダイエットのし過ぎで急激に体重を落としたり、例えゆっくりでも大幅に体重を減らしてしまうと、脳はとても大きなストレスを感じ、卵巣への命令をストップしてしまいます。このようなダイエットによる無月経を「体重減少性無月経」といいます。ひどくなると無月経の中でも一番治療が難しく時間がかかる、怖い病気です。

色々ある月経不順の原因

他にも、女性ホルモン以外のホルモンが脳の働きを邪魔して月経不順を引き起こすこともあります。「プロラクチン」という母乳を作るホルモンがたくさん出過ぎると、出産後でなくても授乳中と同じ状態になってしまい、排卵が止まります。胃薬や精神安定剤の中には、副作用の1つとしてこの「プロラクチン」を異常に高くしてしまうものがあるので、薬を飲み始めたら月経不順になったという人は、薬のせいではないか、医師に確認しましょう。

また、甲状腺で作られる「甲状腺ホルモン」は出過ぎても足りなくなっても卵巣の働きを妨げてしまうことがあります。甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症がもともとある人は、ホルモンがきちんとコントロールできているか病院で検査を受けることをお勧めします。


病院で血液検査を

以上のように、無月経・月経不順には様々な原因があります。妊娠の可能性がない場合は、病院で血液検査を受けましょう。血液から、女性ホルモンや脳から出ている様々なホルモンの値が分かるので、無月経や月経不順の原因を見分けることができます。その他、病院では超音波検査で子宮や卵巣そのものに異常が無いかどうかを確認することもできます。

さらに、最近環境が変わったりしていないか、急激に体重が減っていないか、生活がハードになり過ぎていないかなどを詳しく問診で聞くことによって、何が原因なのか見当をつけていきます。ずっと不安を抱え込まずに、一度婦人科を受診して医師に相談をしてください。
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