不規則な月経はどこからが異常?

基礎体温表と基礎体温計

月経の異常で最も多いのが月経不順……上手なセルフメンテナンスを

月経の悩みで一番多いのが「月経不順」。規則正しく月経が来ないというものです。初潮からずっと月経不順という方もいれば、受験や就職などをきっかけに数ヶ月間だけ一時的に不規則になったり、更年期の症状の1つとして40代後半から急に不規則になる方もいます。

女性の場合、月経が規則的に来ているかどうかが、ホルモンの状態を含めて心身が正常に働いているかどうかの一番分かりやすいバロメーターになります。たかが月経不順と侮ってはいけません。

時々、毎月ピッタリ同じ日にちに月経が来ないから「生理が不規則なんです」と診察を受けに来る方がいますが、人間の体は機械ではないので、毎月同じ日にちに出血しなかったからといって全て月経不順というわけではありません。「正常な月経周期以外のペースで月経が来た場合」を月経不順と呼びます。では、正常な月経周期って何日なのでしょうか? そもそも、月経周期の数え方を正しく把握していますか?

月経周期の数え方

月経周期は、「前の月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数」で表します。多くの人が診察時に、前回の月経が「終わった日」を申告されますが、月経が終わった日ではなく、始まった日が大事。月経が始まる日数が、25日~38日の間に入っていればそれは正常な月経周期と言えます。つまり、ピッタリ1ヶ月で月経が来なくても、数日前後するのは正常範囲内です。

逆に、月経周期が24日以下だったり39日以上だったりした場合は、「月経不順」ということになります。3ヶ月間全く月経が無い状態は「無月経」といって、月経不順よりもより深刻な状態になります。

異常な月経はその周期や特徴によって、以下のように病名がついています。
  • 頻発月経……月経周期が24日以下の場合
  • 希発月経……月経周期が39日以上の場合
  • 無排卵月経……排卵せずに月経が来ている場合
無排卵月経は、月経周期がそれほど不規則にならないこともあるので、基礎体温で排卵を確認してみなければ分かりません。月経が何となく不規則だなと思ったら、まずは基礎体温をつけてみることをお勧めします。

月経不順になった時の受診のタイミング

2~3ヶ月の間月経が不規則になっても、その後自然に正常な周期に戻るようであればあまり心配はありません。女性の体はとてもデリケートなので、ちょっとしたストレスで排卵が遅れたりすることがあります。2週間くらい月経が遅れてしまうことも少なくありません。基礎体温をつけながら3ヶ月程度様子を見て、ちゃんと排卵があって、徐々に正常な周期に戻ってくるようなら、慌てなくても大丈夫です。

特に初潮が来たばかりの頃は、無排卵月経になったり一時的に周期が不規則になるのは珍しいことではありません。人によっては、20歳を過ぎてから月経周期が安定することもあるので、10代のうちは月経不順でも年齢とともに改善することがほとんどです。

ただ、60日以上月経が来ない場合は、放置しないでください。卵巣の働きがかなり落ちている可能性もあるので、早めに婦人科を受診することをお勧めします。特に、20歳以上の方で60日間ずっと基礎体温が低いままの場合は、全く排卵していないという事なので、きちんと検査を受けて治療を開始しましょう。

無月経の期間が長ければ長いほど、治療に時間がかかってしまいます。少なくとも3ヶ月以上完全に月経がない状態が続いたら、すぐに婦人科に行くべきだと覚えておいてくださいね。

生理痛や月経痛、生理不順については、「生理痛・月経痛・排卵痛」「無月経・生理不順・不正出血・過多月経」に詳しくまとめてあります。よろしければご覧下さい。

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