ノロウイルス・ロタウイルス/ノロウイルス・ロタウイルスの予防法・治療法

ノロウイルス・ロタウイルスの検査・予防・治療法(2ページ目)

ノロウイルス・ロタウイルスともに、感染性が高い胃腸炎の原因の1つ。秋から春にかけて多い感染症で、腹痛・嘔吐・下痢などの症状が見られます。どういった治療をするのか、感染しないためにはどういった予防法があるのかなどを説明します。

染谷 貴志

執筆者:染谷 貴志

医師 / 消化器・肝臓の病気ガイド

ロタウイルス感染症の検査

ノロウイルスと異なり、便の中のウイルスを簡単に検出できる検査キットが開発されています。外来で少量の便から10分ほどでロタウイルス感染の診断がつきます。子供のロタウイルスによる胃腸炎は脱水から重症化することもあるので、その判断をするためにも診断の意義があります。

ロタウイルス感染症の治療法

ノロウイルス感染と同様に、有効な抗ウイルス薬は開発されていません。よって、脱水を防ぐために水分補給をすることが治療の中心となります。

嘔吐が頻回に続いて食事が出来なかったり、下痢の回数が多く、脱水の程度が重い時には、点滴治療(補液治療)が必要になることがあります。特に小さい子供は体全体における水分の割合が高く、体力もないため、容易に脱水になりやすいので、ふだんよりもぐったりしていたり、尿が出ていないなどといった状況では、早めに病院に連れて行く必要があります。

ロタウイルス感染症の予防方法

ノロウイルスと同様、手洗いが大切です。 ロタウイルス胃腸炎の場合、下痢症状が出る前から、下痢症状が終わって2~3日後までは、周囲の人に感染するおそれがあります。二次感染を予防するためにも汚物を処理する際には使い捨ての手袋を使用し、排便後や調理前の手洗いを徹底しましょう。調理器具、おもちゃ、衣類、タオル等は熱湯(85度以上)で1分以上の加熱が有効です。

※ロタウイルスのワクチンについては「ロタウイルスワクチンの効果・接種方法」を参照

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