風邪だけでなくノロウイルスを代表とする感染性胃腸炎の予防にも手洗いは大切ですが、洗い残しが目立つこともあります。ガイドメールマガジン第24号でも触れました正しい手洗いの方法、ぜひ確認してみてください。

病原菌 vs. 人間

風邪
人類の歴史は常に感染症との戦いでもあります。抗菌グッズも耐性菌出現の原因になっているとも……
攻撃をしかけて人間の体内で更に増殖しようとする病原体、それを食い止めようとする人間の体、感染症が成立するための要素には次のようなことがあります。
  1. 病原体の個数(量)
  2. 病原体の感染力(※)
  3. 人体の免疫力(粘膜・血液中など)
  4. 皮膚(表皮)
病原体の数が多ければ多いほど感染を起こしやすくなるのはご理解いただけると思いますが、例えば食中毒を起こすことでも知られ、史上最強の細菌と呼ばれるボツリヌス菌は感染力が非常に強く、わずか1個体でも致死的な感染症を起こすことがあります。

これに対して、例えば歯磨きをした後には血液中にクチの中の細菌(バイキン)が多少なりとも侵入しますが、免疫細胞によって排除されることで感染症を食い止めています。このように自然に備わっている免疫力だけに頼らずに、簡単にできる対策は病原体の数そのものを減らすこと、うがい・手洗い・洗顔を行うことです。

ところが、手洗いなどをしっかりと行っているつもりでも、洗い方が不十分という方が非常に多いのが事実です。これは一般の方だけでなく、医療従事者にも共通することです。


(※)風邪や感染性胃腸炎などの主な原因となるウイルスの性質は「病原性」という言葉で示されます。更に、病原性の程度は毒力(どくりょく)として示され、強毒ウイルス・弱毒ウイルスのように強弱で表現されます。ウイルスと細菌はまったく異なるものですが今回の記事だけでご説明するのは困難ですので、特に注記しない場合にはまとめて病原体として表現することをご了承ください。


次のページでは手洗いの注意点をご紹介します。