食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

正月の縁起物・お屠蘇とは?意味・由来・作法(2ページ目)

新年をお迎えするお正月のお膳に、おせち料理とともに欠かせないのが「お屠蘇」。近頃は、お屠蘇をお酒のみで代用しているご家庭も多いようですが、本来のお屠蘇は御馳走の食べ過ぎや風邪予防に役立つとも言われています。お正月が来るまでに知っておきたいお屠蘇の意味や由来、効果や作法について解説します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


知っておきたい「お屠蘇」の飲み方・作り方

■お屠蘇の飲み方・作法
お屠蘇は、一般に「若い人の生気を年長者にわける」という意味で、年少者から年長者へと盃をおすすめします。地域により、また厄年が人がいる場合などは、別のすすめ方もあるようです。おせち料理をいただきながら、日本の伝統的な風習の中に含まれている、先人の食の知恵や、願いの意味などを伝える機会にしたいものです。

■お屠蘇の作り方
市販の屠蘇散1包みを本みりんか日本酒に数時間程浸します(みりんやお酒の分量、ひたす時間は購入した屠蘇散の指示書に従ってください)。あとは、包みを取り出したらできあがりです。子どももいただく場合は、みりんだけでもよいですし、お酒が苦手な方は日本酒と本みりんをブレンドにしてもよいでしょう。

屠蘇散は、薬局や漢方薬のお店に売っています。年末になると、みりんを買うとおまけとしてついくる場合もあります。使うみりんは、必ず本みりんを使いましょう。みりんは、もともとは「味醂酎」と呼ばれ甘口のお酒として飲まれてきたもので、アルコール類に分類されます。アルコール類なので、酒税もかかっています。けれども、みりん風調味料や新みりんといった商品はあくまで調味料で飲用には適しません。中には塩分が入ったものもありますので、お間違いのないようにしてください。

■参考
ニッポンの縁起食(生活人新書/柳原一成・柳原紀子著)
祝いの食文化(東京美術選書/松下幸子著)
その他
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