環境にも配慮された生産
キウイフルーツは傷みやすいので、畑は強風から守るため防風林に囲まれています。
広大な敷地に、のびのびと広がるキウイフルーツの畑。どの果樹園では、環境に配慮した栽培が行われています。
例えばオーガニック栽培以外の農家でも、「キウイグリーンメソッド・プログラム」というルールに基づき、必要な時に必要な場所にだけ最小限度の農薬をスポット散布します。
その農薬散布も、農家が独断で行うのはでなく、品質検査を行うパックハウスの専門スタッフが担当します。1ブロックずつ200枚の葉をとり顕微鏡で検査し、○%以上虫がいれば散布するといような基準を設けて実施し、各生産者は、その散布記録が義務付けられています。
また害にならない程度ならむやみに除草剤も使わないので、どの畑でも野イチゴなど多様な植物がたくさん見られ、自然の営みをできるだけ邪魔しないような栽培法であると感じられました。
品質検査を行うパックハウスでも、キウイフルーツをブラッシングしてゴミや異物を取り除きますが、その時にでるキウイフルーツの産毛は、肥料として再利用されるなど、様々なプロセスで環境配慮が実践されていました。
自然を活かしつつ、農業を成功させる誇り
育てたキウイフルーツは、まさに子どものようだと語る、キウイフルーツ農家のフィリパご夫妻。
また、ニユージーランドでは、こうした第三者によって検査をしてもらえることで害虫被害を抑え、また安全性や品質の高いキウイフルツーを育てるための管理サポートをしてもらえること、また消費者の反応を聞いたり、最新の技術を学ぶなど、研究機関やマーケテイング部門など、キウイフルーツに関わるすべての関係者が信頼できる体制ができていること。そのような絆があるから、安心してキウイ栽培を続けられる、と言われていました。
さらに「この美しい自然豊かな風景を、農業を通じて守ることは私たちのライフスタイルで、誇りに感じます」という言葉が印象的でした。