安全性や環境配慮の意識が高いニュージーランド
ニュージーランドでは酪農、農業、水産業が盛んです。
大自然と、豊富な農水産物に恵まれた南西太平洋に浮かぶニュージーランドは、国土面積は日本の約7割、人口約420万人。観光産業も重要ですが、酪農、農業、水産などの第一次産業が盛んです。
国内市場だけでは限界があるため、国内生産量の輸出の比率は高く、約30%の輸出品目は農産品で占められており、キウイフルーツもその1つです。
第一次産業や観光産業が経済基盤であるからこそ、自然の恩恵はかけがえのないものであり、また自然と共生し持続できる産業の発展に、ニュージーランドは前向きに取り組んでいると感じました。
例えば、ニュージーランドでは牛海綿状脳症BSEや口蹄疫などが一切なく、EUはニュージーランドに対して輸入条件で最高評価である「カテゴリー1 BSE 清浄国」を付与しているとか。こうした感染症を抑えることができるのは、地理的要因もありますが、厳しい国境管理や品質保証制度、トレーサビリティ体制が確立されており、世界でも先進国として知られています。
キウイフルーツの栽培に適した気候風土
キウイフルーツは、デリケート。一つひとつ手作業で収穫されます。
特にキウイフルーツには適した気候風土で、まず火山灰質層が深いため、根が12mと深く張り、また肥料を逃がさないという農産物栽培に適した土壌。そして1年を通じて温暖で、また1日の中では寒暖の差が大きい(糖度が高くなる)、他にも雨量、風、日照など、様々な条件が適しているそうです。