祝い膳は縁起ものの食材を使って
ひなまつりの縁起物の食材といえば「はまぐり」。これは、はまぐりをはじめとする二枚貝が、対の貝殻しか合わないことから、一夫一妻の願いを込めてお祝いの膳にお吸い物として添えられます。ほかにも「よもぎ」や「えび」、「鯛」、「かれい」、「いか」、「はす」などが縁起物として親しまれているようです。
家庭の祝い膳の定番といえば「ちらし寿司」。具の「えび」は長生き、「はす」は見通しのよい人生、「豆」は健康でまめに働けるという意味があるそう。ひなあられやひし餅、桜餅、白酒なども縁起のいい供物として親しまれています。
お祝いに呼ばれたら
初節句のお祝いでお金を包む場合、親族、仲人は1~2万円ぐらい、友人は5000円~10000円ぐらいが目安とされているよう。祝儀袋の水引は紅白のちょう結び、表書きは「初雛御祝」「初節句御祝」とします。手土産を持参するなら、桃の節句にちなんだお菓子、また最近ではフォトスタンドやジュエリーケースなども人気のようです。
内祝いは3月中旬頃までに
お祝いを頂いた方へのお返しは、お祝いの食事に招くことがお返しになると言われています。後日、おひなさまと一緒に写した赤ちゃんの写真などと一緒に、お礼状を送るとていねいです。
お祝いをいただいたけれど、都合で出席して頂けなかった方には、3月末頃までに「内祝い」として子どもの名前でお礼を贈りましょう。昔は、お赤飯や紅白の角砂糖などを添えて贈る風習がありましたが、現代では、日持ちのするお菓子などと、赤ちゃんの写真を添えて贈る方が多いようです。