介護は報われにくい仕事です。どんなに頑張ったところで、相手から感謝されるどころか恨まれてしまうことすらあります。また、認知症があれば、コミュニケーションが難しく、それだけ徒労感が増すことに。育児と違い、いつまで続くかもわかりません。ストレスがたまった挙句、虐待に走るケースも・・・。頑張り屋さんで、ひとりで抱え込む人ほど、こんな落とし穴につまづくことは多いもの。さて、あなたは大丈夫でしょうか?
介護ストレス度をチェック!
下記の中で当てはまる項目はいくつ?
●移動介助のおかげでひどい腰痛に悩んでいる
●いつも気分が重苦しく、先行きが不安だ
●正直、「なぜ自分だけがこんな苦労をするのだろう」と思ってしまう
●何もかも投げ出して逃げ出したくなることがある
●介護している相手にきついことを言ってしまう。ときには手も出る
▼0 今のところは大丈夫。これからも適度に息抜きしながら介護を
▼1~2 かなりお疲れ気味。ヘルパーさんやショートステイを利用し、介護から離れる時間を作りましょう。
▼3~5 そうとうストレスがたまっています!現在の介護サービス内容を見直してみて。施設への入所を検討したり、家族や親類に協力を呼びかけるなど、介護環境そのものを変えてみては。
こんな原因は思い当たりませんか?
●自分が忙しいときなど、協力してくれる家族や親類がいない
●ご近所に介護していることを知られたくないと思う
●介護保険制度を利用していない
●趣味や気晴らしなどはとくにない
●介護の悩みについて、耳を傾けている家族や友達がいない
家族や親類にSOSを送りましょう
「介護は私の仕事」「責任を果たさなければ娘(嫁)失格」などと思い込んでいませんか?完璧な娘(嫁)を続けた挙句、壊れてしまう前に「もっと協力して!」と呼びかけましょう。
地域に頼りましょう
認知症のお年寄りを抱えている場合、「知られたくない」と思うのは自然なこと。でも、人間誰でも呆ける可能性はあります。「ウチ、在宅介護しているの。何かあったらよろしくね」などと思い切って公表を。気が軽くなりますよ。
介護保険制度はとことん利用を
スタートしてすでに5年ですが、いまだに「難しそう」「他人に介入されたくない」と制度を利用しない人も・・・。要介護認定されれば、さまざまな介護サービスを料金の1割負担で利用できます。在宅介護派なら、ヘルパーさんやショートステイ、デイサービスを活用し、もっとラクな介護ライフを。
自分の時間を作りましょう
趣味は持っていますか?短時間でもいいから、介護を忘れられる時間を作りましょう。お友達とお茶したり、ショッピングを楽しんだりするのもGOOD!「毎週●曜日の午後は自分に戻る時間」などと決めておくと、生活にも弾みがつきます。
愚痴トモを見つけて
悩みを相談できる相手は絶対必要!家族はもちろんですが、同じような立場の友人がいるとさらに心強いはず。同じデイサービスを利用しているご家族などに思い切って声をかけ、お友達になる手もあります。お互いの介護ノウハウも教えあうことができますよ。
さて、いかがでしたか?介護のストレスはためる前に発散したいもの。頑張りすぎは禁物ですよ!