【事例を挙げてもう少し考えてみましょう。】

副作用
まず、昨年最も副作用が話題になった薬、肺がん治療薬「ゲフィチニブ」の間質性肺炎や急性肺障害、あるいは、比較的多くの薬に報告されている粘膜の副作用、「スティーブンス・ジョンソン症候群」は注意が必要な副作用です。

こうした副作用の場合には、直ちに薬を止めて医療機関にかかる必要があります。そして、同じ薬は二度と使わない方がいい事はもちろん、同じ分類の薬を使うにも注意する必要があります。

中毒症状
いっぽう、喘息(ぜんそく)などで使われる、気管支を広げる薬は、自律神経を興奮させる働きが主作用です。簡単に説明すると、体の緊張とリラックスのバランスを少しだけ緊張させるようにする働きによって気管支を広げ、咳き込むのを防ぐように保っているのです。当然体が緊張状態になるのですから、その効果が強かったりするとイライラしたり不眠やめまい、場合によっては手の震え等が必然的におきたりする事があります。こちらは「中毒症状」といえるでしょう。

副次反応
また、抗生物質を口から服用した時に起きる、下痢などの症状もある程度、必然的に起きうる現象で副次反応と呼ばれています。抗生物質が腸から吸収される時に、腸内細菌のバランスを乱してしまいます。それによって引き起こされるからです。

こうした中毒症状や副次反応に由来するものの多くは、あなたにとってはお使いの薬の量がすこしだけ多い事が原因なので、医師の指示による管理下であればそのまま使い続けていても心配いりません。またある程度そうした副作用が起きる事は想定した上で、あえて使われる事もあります。そして、中毒症状の場合には次の機会に同じお薬を使うことになっても心配する事はありません。

【もし、副作用がおきてしまったら?】

不幸にして副作用が起きてしまっても、中毒症状や副次反応の場合は、心配する事はない場合もあるのですが、一般の方にこの区別は難しい事だと思います。いずれの場合でも、まずはどんな事がおきる可能性があるのか、を処方医やお薬を渡される薬剤師などに尋ねて確認しておいて、薬を使いはじめてしばらくの間は体調の変化に注意していましょう。もし変わったことがあったら、処方した医師に相談してその後の対応を確認しておく方がよいでしょう。

【最後に】

これまで使っていて問題の無かった薬について、改めて心配はいりません。しかし、初めて使う薬などの時には注意が必要です。基本的には医師や薬剤師があなたとのお話しの中から副作用が起きていないかどうか、を確認しているので心配要りません。でもちょっと気になる、って時には今回の注意を気にしたらいいでしょう。

同じ薬局で薬を一元的に管理している人の場合には、その薬局がチェックしてくれているはずです。しかし複数の薬局を利用されていたり、毎回違う薬局を利用していたりする人の場合にはご自分で管理する必要があります。ご自分でも管理できるように、保険調剤薬局ではお薬手帳と言うのも用意しています。お薬を使う事になってしまった人、これまでも使っていたけれど漫然と使っていた人、これを機会にお薬とご自身の体の事にもうちょっと気を配ってみてはいかがでしょう。

参考文献
臨床医のための
副作用ハンドブックーその処置と対策ー
改訂第三版
株式会社 薬事日報社

【関連リンク】
医薬品機構
医薬品等安全性関連情報from 厚生労働省
医薬品情報提供ホームページ
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