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影響の真偽は? 排卵誘発剤「HMG製剤」(2ページ目)

HMG市場のシェアの大部分を占めていたセローノ社・オルガノン社がなくなっても、当社の製品は販売し続けますとの連絡を頂きました。そこで今回、富士製薬工業の本社にお伺いをして、詳細を伺って参りました。

執筆者:池上 文尋

海外の状況と他の製薬企業の状況

さて、ちょっと気になったので調べてみました。1つは海外の状況はどうか? 特に進んでいるアメリカはどうなのかということです。カリフォルニアの友人に連絡をしたところ、やはり体外受精においてはフォリスチム(遺伝子組み換えFSH製剤) オビドレル(遺伝子組み換え型hCG製剤)という処方パターンがほとんどのようです。一般的な排卵誘発においてはどうなのかも現在、調査中ですのでまた分かり次第、メルマガでお知らせしたいと思います。

そしてもう1つは他の日本のHMGを販売している製薬企業はどうか?ということです。年末に電話をしたのでうまく繋がらなかった会社もありましたが、答えは下記の通りでした。

PCO
HMG製剤の問題は尿由来の夾雑たんぱく質による局所のアレルギー反応と注射時の痛みです。
■ あすか製薬
増産の予定などは現時点ではない。今まで使って頂いているドクターに対しては安定供給ができるようにしている。

■興和
当面、HMGは継続販売する。既存先へ安定供給を実施。

ということで、HMGが一気に市場からなくなることはなさそうです。ただ、欧米の状況を見ていると、時代の流れは尿由来製品から遺伝子組換え型の製剤へと移行しているので日本でも徐々にその使用量は減ってくるのかなと感じている次第です。

中国では現在、vCJDの発生が報告されていないのでHMGの原末供給は安定していますが、ひとたび報告があった場合、完全にそれらがストップする可能性は否定できません。

関連サイト
興和(製品名:HMG日研)

あすか製薬(製品名:HMGテイゾー)
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