お子さんはお薬が飲めるようになりましたか?
これまでは、こな薬の種類についてやどうやったらうまく飲んでくれるかを考えてきました。でも、こな薬が飲めるようになったのはいいけれど、逆に甘いこな薬がやめられなくて、錠剤をチャレンジする機会を失ってしまっている方はいらっしゃいませんか。もう錠剤の規格でお薬を飲める体の大きさになっていても、いつまでもこな薬のままだと思わぬ落とし穴にはまっているかもしれません。こな薬をこのまま続けていていいの?錠剤やカプセルとの違いは?こんな疑問にせまります。
どうなっているの?
お薬は、特にお子さんに使われる薬の場合には、同じ成分でも1錠あたりの量が少ない錠剤や、はかって調整ができるドライシロップなどの子供用の剤形があります。でもそれは、工夫が凝らされている分、ちょっと値段が割高だったりします。継続的にお薬を続けなくてはならない時、錠剤やカプセルの製品があるにもかかわらず、こなのタイプの薬を使っていると、ちょっともったいないかもしれません。特に乳幼児のための公費補助制度がなくなり、被保険者家族としての自己負担割合が発生する頃には考えておいた方がいいかもしれません。値段を比較する前に、ちょっとお薬の基本的なところを確認しておかなくてはなりません。
薬はある程度の量が使われて初めて、期待する効果を発揮します。適切な量というのは、医師が病気の種類や症状などで決めるのですが、通常は1日に使う量で考えられています。大人の場合には病気の種類や症状の程度によってある程度の範囲から決めらますが、お子さんの場合には同じ病気や症状でも体重などの体の大きさで、処方する量が微妙に変わってきます。
錠剤やカプセルなど固形の薬ではのどに違和感を感じてを飲み込むことが苦手の時、シロップしか飲めなかったり、甘みやにおいで飲みやすくしたりする事で顆粒やドライシロップなどのこな薬が作られていると思われがちですが、実はお子さんの体の成長に合わせて微妙にコントロールできるようになっている事もこな薬の便利な点のひとつです。
子どもの場合には、お薬を飲むのを自分でコントロールできない場面があります。母親などに与えられて薬を飲むので、保育園や幼稚園、小学校などでは世話ができずにお薬を飲む事ができない事があるかもしれません。こうしたときには、1日の量を朝と晩の1日2回にできる事もあり、錠剤には不可能な調整ができる所もこな薬のいい所です。
お薬の成分は医師が決めても、これらのポイントを考えながら、こな薬にするか、錠剤にするかは患者さんに問いかけて、患者さんの好みや希望で決められる事が多いようです。逆に患者さんの希望があれば、医師がどちらにしようか悩んでいる最後の判断を決めやすくするかもしれません。
こな薬のよい所と
よくない所をまとめてみよう
*よい所*
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*よくない所*
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こな薬のいい所はあるけれど
気になる事も
調剤された薬を渡された袋にしまっておけば後からでも判断つきますし、最近ではおくすり手帳や医薬品情報提供文書などと呼ばれる薬の働きが書いてある説明書がついて来るので後になってからもなんの薬なのか判ります。それに、一時的な感染症ではそんなに長い間服用しないので製品の劣化もあまり心配しなくてもよさそうです。こな薬でもいいような気がしますが、やっぱりちょっとこな薬のお値段も気になりませんか。
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