いったいどのくらい安くなるのでしょう

  • 最初に注意しないといけない事
    最初におことわりしておかなくてはなりませんが、患者さんの希望があっても治療上の必要性があると医師が判断する事もあり、錠剤へ変更ならない場合もあります。そして値段の差も公費助成制度により支払いがないケースでは支払いに関係ありませんし、支払いがあってもその人の負担割合分になります。

  • お薬にお金がかかる人、かからない人
    子どもの医療費を助成する制度は、適応年齢や利用期限は各市町村によって異なっています。その期間をすぎると被保険者の家族として3割の負担をするようになるのですが、3割の負担になった時にどの位の違いがあるのかが気になる所ではないでしょうか。お子さんによく使われる薬で、こな薬と錠剤などが両方存在する抗生物質について値段を比較してみましたので、この表を使って考えてみましょう。


    比較表
    こな薬を使っている、体重10kgと20kgのお子さんが錠剤やカプセルにした時の価格差
    -表の見方-
    ・項目は「こなの剤形:g含量-固形の剤形:1個あたりの含量」での差分です。
    ・お子さんに使われる事の多い抗生物質を比較しています。
    ・薬の名前は、商品名ではなく一般名で表しています。
    ・同一成分の「こな薬と錠剤などの価格差」を1日分と7日分で表しています。
    ・体重が10kg,20kgでの一般的に使われる量で計算しています。
    ・数値の単位は円で表しています。
    ・薬の値段のみの比較計算です。
    ・略号は以下のとおり
    DS:ドライシロップ,Gr:細粒,Tab:錠剤,Cap:カプセル


    予想通りの結果
    でも意外な落とし穴も

    大雑把にまとめてみると、ある程度予想できた事ですが、こなよりも錠剤、カプセルの方が安いようです。安くなる程度は成分ごとにまちまちですが、思っていたよりもかなり安くなるケースもあるようです。最も効果があると考えられるのは、比較的新しい薬で大人用の規格を使う事ができる場合には、ほとんどのケースで安くなるようです。

    逆に、錠剤にしたけれども小さな規格の製品にした時、1回に2錠や3錠飲むことになる場合には予想に反して高くなる事もあるようです。あまり大きくないのに無理をして錠剤に移行したりすると、思ったほど値段が安くはならない事が言えます。目安としては体重20kg、個人差もありますが、年齢で言うと早いケースではだいたい6才から7才「小学校に入ったらこな薬は卒業」と考えてもいいようです。

    今回は抗生物質に限って検証してみました。特定の病気に限らず、多くのお子さんに使われる可能性が高い種類という事と比較的高価な製品が多いことから選んだのですが、その他にもアレルギーの薬や呼吸器の薬なども同じように考えられそうです。そして、こちらのほうが長期間使う事が多いので変更によって経済的な負担は軽くなる事が予想できます。

    実際には、薬の値段以外の加算もこな薬と錠剤などでは異なり、この点でも安くなる事があります。もしいつものお薬を錠剤などに変えようとお考えであれば、まずは次の診察の時にでも、変更する事が出来るのか、どのくらい値段が違うのか、飲むことになる錠剤はどの位の大きさなのか、と言った事を医師や薬剤師に相談してみてはいかがでしょう。

    錠剤が飲めるかどうかはトレーニング

    そうはいったものの、なかなか錠剤が飲めないお子さんもいらっしゃいます。大人用の錠剤はけっこう大きなものもあり直径1cm、厚さは5mmを超える大きさのものもあり、大人でもちょっと・・・と思う事もあります。のどの発達によって感覚に個人差はありますが、体重20kgを超えるお子さんにとっては、固形物がのどに触る違和感がイヤなのでしょう。でもお子さんの成長とともに慣れる事で克服できるはずです。


    大人用の薬は、錠剤などがほとんどです。実際に大人で錠剤が飲めないという人は私のこれまでの経験からも数人しかいません。どうしてもの時には粉砕する事もできない事ではありませんが、薬の性状、安定性、効果などの製品としてのバランスを乱してしまうので原則は避けるべきです。

    いつかは固形の薬を飲む必要になる事は確かなので、この記事をご覧になって家の子もそろそろ・・・と思った方はチャレンジしてみても悪くないかもしれません。
    そんな時には、おやつの時にでもまずはすぐに溶けてしまうラムネ菓子などで練習してみてはいかがでしょうか。


    photo by P-HOUSE
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