もう1つの治療薬 リレンザ®は安全?

リレンザ
リレンザ®は吸入薬ですので、主に気道内のウイルスに作用します。有効性も高く副作用も少ないのですが、吸入がうまくできない方もいらっしゃいます
抗ウイルス薬にはタミフル®の他、リレンザ®という吸入薬があります。リレンザ®には現在のところ異常行動を示す副作用は報告されていません。しかし、リレンザ®は自分の力で吸入することが必要ですから、内服と比べて手軽でないこともあってタミフル®よりも使用頻度が少ないようです。また、副作用というのは使用者が多ければ多いほど明らかになってくる傾向もありますので、仮に使用頻度が増加した場合には、新しく副作用が報告される可能性もあります。

添付文書によるとリレンザ®吸入薬使用成績調査4456例中、60例(1.3%)に副作用が報告されています。吸入剤ですので、全身への移行が少ないことから内服薬と比べると副作用が非常に少ないのも特徴ではないかと思いますが、吸入薬特有の副作用として気管支攣縮・呼吸困難が生じることもあるようです。


50代からのインフルエンザ治療

まず、インフルエンザはノロウイルスと同様に自然治癒する病気だという認識が必要です。状況にもよりますが抗ウイルス薬は必須の治療ではありません。特に発熱してから48時間を越えた場合には抗ウイルス薬を用いても経過には影響しないとされていますので、この点はご注意ください。もちろん脳症や肺炎を中心とした重篤な合併症が出現することもある病気ですから、決して軽く考えてはいけません。

風邪などのウイルス感染症時には抗菌薬は無効ですが、インフルエンザに限っては一部の抗菌薬を併用することで症状の改善が更に早まったという報告もあります。また、時々入浴を敬遠される方もいらっしゃいますが、少なくともいわゆる風邪のときに入浴をして悪化するということはありません。ただし、インフルエンザによって高熱があるときには、朦朧(もうろう)として溺れてしまう危険もありますから、50代以上の方で発熱があるときはシャワーだけにしたほうがよいかもしれません。また、発熱している間、できれば解熱後も2日間は他の人にうつさないように接触を控えるのも大人のエチケットです(マスクをしても、絶対に他の人にうつさないということはなさそうです)。

抗ウイルス薬に限らず全ての薬剤には副作用が出現することもあります。今回問題となったタミフル®についても今後さらに検討していくことが大切ですが、この薬剤によって恩恵を得ている方もいらっしゃるのは事実です。また、現在のインフルエンザはシーズン前にワクチンをすることで予防につながる可能性もあります。特にワクチン接種者が多ければ多いほど予防につながるとされていますし、事実、介護施設などほぼ全員がワクチンを接種した場合には、明らかに一般家庭で予防接種をした人と比べても効果が高いという報告があります。ワクチンでも副作用が出現することもありますが、今年予防接種をしなかった方、来年はぜひ検討してみてください。


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