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週刊ドリンク新聞Vol.2 ビタミンで疲労回復!(2ページ目)

各社様々なドリンク剤がありますが、ビタミン成分は数種類しか使われていなく、これがドリンク剤の基本!です。

執筆者:赤堀 一仁

ビタミンには多くの種類があるのですが、各社のドリンク剤に含まれる基本成分は、実は5種類の成分しかないのです。ドリンク剤の基本となるこの主要成分の解説をお送りしていきましょう。

ドリンク剤の基本ビタミン

ビタミンB1
塩酸チアミンという水溶性の物質ですが、各社様々な誘導体といわれる合成した成分を開発しています。
穀物、豆類、豚肉などに含まれますが、調理などの加工により壊れやすい成分です。
糖などを利用するのを助け目、肩、腰などの筋肉の疲れに効果的です。

ビタミンB2
リン酸リボフラビンという成分に代表される種類です。
乳製品、卵、緑色野菜、豆類などに多く含まれます。ドリンクを続けて飲んでいると尿が黄色くなるのはこの成分が排泄されるからです。ビタミン独特のにおいも、この成分が原因です。
アミノ酸の利用を助け、皮膚や粘膜の病気の予防に効果的で、肌荒れや口内炎などができている方に効果的です。

ビタミンB6
ピリドキシンなど数種類の仲間があり、米ぬかや酵母などに多く含まれます。
様々な生体内物質を作ったり、免疫系に影響したりして大切な働きがあります。特に皮膚炎などに効果があります。また妊娠中、授乳中などの時には適当な補充が必要です。

ナイアシン
ニコチン酸、ニコチン酸アミドの2種類があり、ニコチン酸アミドとしてドリンクに入っています。食品には落花生、生のサカナに多く含まれるようで、脂肪酸の合成・酸化に関与し大切な役割をもっています。
特に、肌あれが気になる人、お酒をよく飲む人、激しい労働をする人には必要です。

タウリン
別名アミノエチルスルホン酸という名前で、イカ、タコ、貝類などに多く含まれる成分です。体に必要な必須アミノ酸ではありませんが、欠乏すると様々な病気になり大切な働きがあるのですがその働きが解明されていない事が多いのも事実です。ドリンク剤はこの成分が入っている事がアピールされていますが、日本人の食生活では不足する事は少ないようです。

ドリンク剤に含まれる成分は、お酒が続いている時に失われがちな成分が多いようです。また、夏場の気温が高くてエネルギーの消費が大きい時には更に必要でもあります。

しかし、ビタミンは栄養素の利用効率を上げるものです。必要な栄養を取った後に不足しがちなビタミンを補う事でその効果が期待できます。

暑い日にはさっぱりした食事ですましてしまいがちですが、それではエネルギーも得られません。毎日漫然とドリンクに頼るのではなく、しっかりした栄養をとって、さらにキメの1本でパワーアップといきましょう。

~次号予告~
ちょっと難しい、生薬成分の解説!
漢字も超ハード、君のパソコンの辞書は耐えられるか?

~編集後記~
ビタミンは、その働きが現在もなお研究中のことが多くありますが、大切な栄養である事はよく知られています。まずはしっかりとした栄養を確保し、不足しがちな分をこうした製品で補うようにできればいいですね。特にお酒を飲む人は不足しやすいんだそうです。編集:赤

参考文献
ビタミンの辞典(日本ビタミン学会編集)

<関連サイト>
・Vol.3解体!ドリンク配合生薬
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