外用薬って何ですか?
スプレータイプの薬も外用薬の一種類になります |
A:お答えします。気がついたように、同じ喘息薬でも飲み薬(内服薬)、吸入するタイプ、貼るタイプなどがありますが、飲み薬(内服薬)と注射薬以外に使う薬を「外用薬」といいます。つまり、「飲み薬ではありません」ということを示しています。
喘息の薬の例でいうと、吸入するタイプの薬(吸入薬)と貼るタイプの薬(貼付薬)は、外用薬にあたります。
外用薬の種類
さて、上記を含め外用薬にはどのような種類があるのでしょうか?ここで外用薬の種類を紹介します。- 貼付薬
- 塗布(とふ)薬
- 点眼薬・点鼻(てんじ)薬・点耳(てんび)薬
- 坐薬(ざやく)
- 口腔(こうくう)用薬
- 吸入(きゅうにゅう)薬
貼るタイプの薬のことで、湿布薬、テープ剤という形態があります。痛みや炎症を和らげるために使う湿布は有名ですね。そのほかに、喘息・心臓の薬・禁煙のための貼り薬などがあります。
皆さんもご存知のように、痛みを和らげるための湿布は痛い部分に貼って使います。一方、喘息・心臓の薬・禁煙のための薬などは、貼った皮膚の毛細血管から薬の成分が吸収されて、効果が現れます。これらの薬は、使い続けてかぶれてしまうことがないように、少しずつずらすなど、なるべく違うところに貼るようにしましょう。
塗り薬など、皮膚に塗る薬です。軟膏・クリーム・ローション・ゲル・スプレーなどの形態があります。症状や、薬の成分によって使い分けます。薬局で買うときに、クリームか軟膏、どちらがいいのか分からずに困ったことはありませんか? 使用感や薬の浸透感が違いますので、そんなときは薬剤師に相談してみましょう。
字の通り、それぞれ目・鼻・耳に使う薬です。液タイプや、軟膏など塗るタイプもあります。
時々、座って飲む薬と勘違いしている人もいるようですが違います!外用薬ですので、飲んではいけません。熱を下げたり痛み止めのためにお尻に入れる薬としてよく知られています。挿入後、中で溶けて腸の粘膜で吸収されて効果を発揮します。食事の影響を受けずに早く効き目をもたらしたり、吐き気があって飲むことができない場合や、飲むと胃に悪影響をもたらす場合などに坐薬として使われます。この他にも、膣に挿入する膣坐薬もあります。
口の中やのどに使う薬です。外用薬なので飲み込んではいけません。うがい薬が有名ですが、その他には口内炎などで口の中に塗る軟膏やのどの痛みにのどの奥にスプレーする薬もあります。
はじめに書いた喘息の薬などが有名です。吸い込んで使う薬で、喘息の発作時などに使います。