消毒で身の回りの衛生環境をきれいサッパリ

今回は、消毒薬のお話しです。以前も消毒に関しての記事でふれていますが、今回は、細菌感染やインフルエンザSARSなどのウィルス、はたまた水虫の真菌など、様々な病原微生物から守るためにはどんな消毒薬を使ったらいいの?などの具体的な情報に迫ってみましょう。

殺菌力って強い方がいいの!

殺菌
消毒薬の殺菌力は強いがいいの?
消毒薬を買うときに「殺菌力が強い方がいい」と思っていませんか?ちょっと専門的に殺菌力についてみてみると以下の3点によって殺菌力が変わってきます。
・消毒成分の殺菌力
・成分の濃さ
・どのくらいの時間をかけるのか

もちろん少ない量で強力に殺菌する消毒薬がよいにこした事はありませんがあまり強さばかり求めてしまうと消毒するものに対する侵襲が強くなってしまう事になるのです。

たとえば、すりむいた箇所に薬局でよく見かける消毒薬をスプレーすると飛び上がるほど痛い思いをしたり、プラスチック製品の表面を消毒しようとした時に、アルコールなどの成分で表面を溶かしてしまったりした事はだれにでも一度はあるのではないでしょうか。強力な消毒薬の中には、金属でできたものまでボロボロに腐食させてしまうものまであるくらいです。

このように、消毒する時には消毒しようとするモノへの作用はなるべく少なく、その中で目的の病原性微生物に対して最も高い殺菌力のものを選ぶ事がポイントとなってくるのです。

普段の生活ではどんなものがあるの?

昨今の抗菌ブーム以降消毒薬は、意外と私たちの身近にあるようです。強力な業務用の成分はお目にかかることは少ないので省略するとして、ここでは身近でよく見かける成分について調べてみましょう。

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身近でよく見かける消毒薬の成分

殺菌力や対象となる微生物の幅の広さで言ったらアルコールとポピドンヨードが抜群です。しかし、アルコール含有の製品は刺激性が強く、粘膜への使用や対象物を変性させてしまう事があります。一方、粘膜にも使用できて刺激の少ないポピドンヨードは着色してしまうという欠点を持っているのです。

消毒薬を使う、その前に洗浄!

確かに消毒薬を使うと衛生環境はよくなります。でもちょっと待ってください、消毒薬を使う前には洗浄する事が原則です。汚れたままでは、油やよごれなどによってせっかくの消毒効果も半減してしまいます。しっかり洗浄して消毒薬の効果を十分に発揮させましょう。

ちょっと話しがそれますが、洗った後に手をふくタオルが汚れているのも忘れがちな点と言われています。「使い捨てタオルを使いましょう」、とは言いませんが、あまり汚れたタオルを使うのはよくありません。

基本的に、洗浄が大切と思っていてください。その上で使う方が便利なのは消毒薬入りのガーゼなどの利用ですが、しっかりと流水で洗浄していればあえて消毒の必要がないともいえます。消毒薬成分が含まれたガーゼでちょっとだけ清拭するのとタップリの流水で時間をかけて丁寧に洗浄する事は、どちらがいいかというと微妙なところですが生体への低刺激性と細菌の除去で考えたら流水での洗浄の方がいいかもしれません。

ガイドおすすめの逸品「速乾性手指消毒薬」

手洗いの方法は、通常は普通の石けんで30~60秒間、手の全体を丁寧にこする事で充分ですが、なかなかその時間がかけていられないこともあります。そんな時に手軽に消毒できるのが速乾性手指消毒薬と呼ばれる製品です。手などにスプレーした後、よくこすり合わせて全体に広げながらすぐに蒸発させて使う製品のことで、さっと消毒をする事から考えると一番のおすすめです。スプレー式になっているので洗面台にあれば手洗いと同時にできるので便利ですね。

とはいったものの速乾性の消毒薬といえども弱点はあります。これらの製品は、すぐに乾く為にアルコールが入っているのですが、逆にアルコールに敏感な人や使うところにキズがある時には向いていません。お心当たりの人は利用の際に注意しましょう。

アルコール性製剤ユーザーのための裏技

消毒するものが口に入りそうもないところでタップリ使う時には、安価なイソプロパノールの入った製品がおすすめです。

消毒にはあまり関係のない話なのですが、エタノールだけの製品は一応飲用も可能になってしまうので酒税の対象となってしまいます。なので、価格の一部にビールや発泡酒と同じような酒税がかけられているのです。一方、イソプロパノールと呼ばれるエタノールの異性体は、毒性が強く飲用ができないため、酒税の対象外となり安くすむのです。

どの消毒薬を使うか決めるには


紹介してきた消毒薬の内、どの製品を選択するかは以下のようなポイントで考えられてきます。

  1. なにを消毒するの?
  2. 病原微生物はなに?

このふたつをよく考えて、ケースによって使い分けていく事が大切です。実は今回は省いているのですが、それぞれの成分には使う目的別に一番よい濃さが決められています。ここはちょっと専門的なので使う目的を絞り込んでから、薬局の薬剤師などに相談をして決めてもらった方がよさそうです。

まずは、あなたがなにを、どのように消毒したいか考えて、衛生環境の改善を考えてみましょう。


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