病気にかかってお医者さんにかかると、抗生物質と呼ばれる薬を頂くことがあります。この抗生物質は病原性細菌などの増殖を抑えて、感染症を治療してくれるという役割を持っています。

一方、転んですりむいてしまった時、傷を消毒して化膿を防ぐ薬があります。普通は消毒薬と呼んでいますがこの消毒薬、病原性の細菌をやっつけて膿んでしまわないようにするものです。消毒用アルコールや逆性石鹸など有名です。

病気の元になっている病原性細菌をやっつけるこれらの薬、「同じモノなの?」抗生物質の入った軟膏もありますが「これは消毒薬?抗生物質??」と思ったりしたことはありませんか。

今回は、ちょっと消毒薬と抗生物質の関係について考えてみましょう。

殺菌などの細菌に対する影響力は、通常消毒薬の方が強いのが一般的です。消毒用アルコールなどが有名ですが、すりぬいて皮がむけてしまっている所や粘膜の所に使うと飛び上がるほどしみるものがあります。これは体の細胞も効果を受けて強い刺激を感じているからです。

消毒薬を飲んだら感染症に効くの?
そんなに強力な殺菌力があるのなら抗生物質なんていらないのでは?アルコールはお酒として飲んでいるくらいなので飲めるのでは?と想像できますが、これはだめです。アルコールは消毒用と飲料用では全く濃度が異なります。また、消毒薬を飲んだ場合、一般的に強い毒性を発揮してしまいます。そこで抗生物質の出番となるのです。

抗生物質は微生物どうしの生存競争で使われる成分です。相手の細胞に対して発育や増殖を阻止する働きはありますが、消毒薬のような強い効果ではありません。したがって傷口や粘膜はもちろん、口からのんで体に取り入れたり、注射や点滴で直接血液中に入れたりして利用できるのです。

抗生物質がどうして普及しないの?

ヒトの細胞に影響しないで感染症を治すことができるのなら、抗生物質は今よりももっと普及すればいいのに?と思いませんか?そんなにうまい事いかないものです。抗生物質は、コストが高くて経済性が悪い事、乱用によって薬が効かない耐性菌が生まれてくる事などがデメリットとしてあげられます。ですから、基本的には処方箋が必要な薬であり予防的、積極的な利用には向いていません。


一方の消毒薬は強力な殺菌力、安価な事、処方箋がなくても入手できるなどから消毒や感染症の予防に積極的に使う事ができます。

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