定期健診・アスベスト検診を受けましょう

胸膜プラーク
右横隔膜面に胸膜プラークがみられます。胸膜プラークはアスベスト肺に典型的な所見の1つですが、レントゲンでは見えにくいこともあります
現状を踏まえると、アスベストによる健康障害の可能性のある場合には、6ヶ月から1年に1度はレントゲン写真などによって病気の早期発見に努めることが最善の策と言えます。医療機関によっては、喀痰検査や胸部CT検査を用いたアスベスト検診を行っていることもありますので、アスベスト曝露の可能性のある方は一度受診して問題がないか確認することをお勧めします。

(※)胸膜プラークはアスベストによる肺病変の特徴的な所見ですが、この発見率はCT検査を併用することで2倍以上になるとも言われています。また、肺がんを合併することもあり、特にアスベストに曝露された方が喫煙者であった場合、その危険性は相乗的に高まることが知られています。


アスベスト健康被害の救済制度

「石綿(アスベスト)健康被害救済に関する法律」の施行(平成18年3月27日)に伴い、アスベストが原因で中皮腫や肺がんになったご本人、もしくはそれらの病気のためにご家族を亡くした遺族のうち、労災補償の対象とならない方に対して救済制度が設けられています。

この制度では(胸膜などの)中皮腫はともかく、肺がんとアスベストの関連性を証明することが難しいこともあるのですが、いずれにしても万が一に備えてこうした制度があることを知っておくことは大切です。なお、法律施行後は生前の申請が必要ですので、注意してください。


悪性中皮腫は診断・治療の難しい病気ですが、早期発見がポイントになります。自治体によっては肺がん検診の対象とならない40歳未満も含めてアスベスト検診を積極的に勧めている地域もありますので、アスベストを扱ったことのある人やそうした家族がいらっしゃる場合には、できるだけ検診を受けてください。


【関連リンク】
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禁煙は50代からでも遅くない (All About 50代からの健康法)
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石綿・アスベスト問題にどう向き合う? (All About 家を建てる)
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