感染症/HIV感染症・エイズ

輸血の常識~ウソ・ホント 輸血でHIV感染(2ページ目)

輸血でHIVに感染したというニュースをききました。輸血ってそんなに危ないものなのですか?何かあったら肉親からもらったほうがいいのかしら?

山田 恵子

山田 恵子

女性の健康 ガイド

医師

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、東京大学医学部附属病院整形外科。ロコモチャレンジ!推進協議会委員。研修医や救急医療でのハードワークで体を壊してしまった経験を含め、現代社会で頑張る女性に役立つ健康情報をお届けします。

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女性ならではのちょっとしたお悩みに対してガイドがお答えします。Q.輸血でHIVに感染したというニュースをききました。輸血ってそんなに危ないものなのですか?何かあったら肉親からもらったほうがいいのかしら?


輸血でHIV感染が起こったワケ

ウインドウ時期

=血液の処理=
現在、医療機関で使われているのは日赤の血液ですが、コレは各種の感染症の検査を受け、放射線照射をされて輸血されます。ただ、怖がらせるようですが、未知の感染症なんかは検出することができません。


=HIV検査のアナ=
今回のニュースのミソは2003年5月に献血した男性の血液が、そのときはHIV陰性と判断され、輸血用に回ってしまったのに(HIV陽性の血液は破棄されます)、同じ男性が11月にもう一度検査を受けたところHIV陽性と判定されたというところです。
普通に考えると『・・・・・?????』といったところですよね。

じつはHIV検査には『ウインドウ時期』というものがあるのです!

ウインドー時期というのは簡単に言うと、『HIV感染直後、血中のウイルス量があまりに少なくて検査で発見できない時期のこと』です。昔はこの期間は6~8週ともいわれていましたが、最近の日赤の方法ではコレを2週間程度まで短縮できるようになっています。でも、完全ではないのですね。



次ページでは『輸血の常識~ウソ・ホント』をお届けします。>>次ページヘ



=輸血でHIV感染INDEX=

1.輸血でHIV感染が起こったワケ

2.輸血の常識~ウソ・ホント


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