アトピー性皮膚炎/病院でのアトピー治療

アトピーの診断は 「アレルギー科」?(2ページ目)

厚生労働省において標榜診療科の表記の見直しが検討されています。この中で出てきたのが「アレルギー科」廃止の案。廃止か存続かで紛糾していますが、そもそも「アレルギー科」とはどう言ったものでしょうか?

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

標榜科目に注目

総合病院ですと、案内で自分の症状を言って、教えてもらうといいでしょう。

看板だけで判断するのは難しいのですが、最初の手がかりとしていくつかの点を紹介します。

1.いくつかの標榜科目がある場合は、最初にあるかが、自分の専門とする科である場合が多い。
例えば、○○内科小児科医院→内科専門
    ××小児科内科医院→小児科専門

2.「アレルギー」の文字のある場合
たいていは、別の標榜科目がついているので、その科に注目
例えば、○○クリニック 
    皮膚科・アレルギー科 → アトピー
    ××クリニック
    耳鼻科・アレルギー科 → 花粉症

3.社団法人日本アレルギー学会認定 「アレルギー専門医」がある場合
「アレルギー専門医」になるには、学会参加と試験があります。試験は、広く、免疫・アレルギーの基礎からアレルギーの病気をすべて勉強しますので、「アレルギー専門医」であれば、アレルギーについての知識があることが認められます。「アレルギー専門医」を維持するためには、学会などに参加して、常に勉強することが必要になります。

専門家である以上、アレルギーの知識は必要ですし、アレルギーの知識がないと専門家といえませんね。

でも、一番は、主治医の先生と2人3脚で、アトピーを治していくことが一番大切です。標榜科目だけでなく、自戒も込めて、「詳しく説明してくれる」「丁寧に質問に答えてくれる」「治療方針がはっきりしている」などと言った点も大切ですね。


豆知識
医療法:医療機関に対する法律。病院、診療所、助産所などの開設、管理などを規定している。一方、医師は医師法で規定されている。




<参考リンク先>

医療法

第3回医道審議会医道分科会診療科名標榜部会(厚生労働省)

標榜診療科 表記広げ「分かりやすく」(公明党)
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