2004年5月22日、ジュネーブで開かれていた国連のWHO(世界保健機構)は生活習慣病を引き起す『肥満』を予防するための『食事、運動、健康に関する世界戦略』を採択しました。
悪い生活習慣がもたらす慢性病には、肥満や糖尿病、ある種のガンなどがあります。
これらの慢性病(生活習慣病)は全世界の病死者の約60%を占めていて、2020年には73%に達すると予測しています。既にこれらは医療費の約1/2を占めているので、これからの負担増は大問題です。
生活習慣病は予防も発症の遅延も可能な病気なのですから。
食事については加工食品(含外食)の脂肪、塩分、砂糖の低減を目標にあげています。
WHOはいろいろな指標を掲げていますが、その中で面白いのは『野菜、果物と非伝染病予防』の考察です。非伝染病とは糖尿病やガン、脳卒中などの、おなじみの生活習慣病が主なものですが、人に伝染しなくても全世界中にまん延している現代の疫病(はやり病)です。
野菜や果物を1日5皿を食べようという『5 A Day』運動はアメリカのBetter Health Foundationのプロモーションですが、世界保健機関も協賛しています。
WHOとFAO(国連食料農業機関)の合同専門家委員会は最近、生活習慣病を予防するためには1日あたり少なくとも400gの野菜と果物を摂取するようにと勧告しました。