1日2時間テレビを見ている人は、2型糖尿病になるリスクが14%高くなるという発表がありました。アメリカ医師会誌[JAMA, 4月9日号]。1日2時間のテレビは肥満のリスクも23%増加します。
話がとびますが、皆さんはじゃがいもの品種を幾つ知っていますか?たぶん、『男爵』と『メイクイーン』と、あと一つ二つでしょう。だから『カウチポテト』なんて食べたことはありませんよね。
アメリカで流行している『カウチポテト』は新種のじゃがいもでも、珍しいポテト料理でもありません。『カウチ』はからだを横にできる背の低い長椅子のことで、ポテトはポテトチップスのことです。
そこで『カウチポテト』と言うと、ソファに座りっきりでスナックに手を伸ばしながらテレビばかりを見ている人を指すようになりました。
そのカウチポテト族が肥満や2型糖尿病になりやすいのは容易に理解できますが、今回の研究で疫学的にも立証することができました。ハーバード大学医科大学院公衆衛生学部とウーメンズ・ホスピタルなどの共同研究です。
長期にわたって続けられている5万人以上のナーススタディの分析から分かりました。
座りっきりの生活が健康によくないのは誰でも承知してますが、同じように座っていてもミシンで作業をしていたり、ゲームを楽しんだり、ドライブをしている時と比べるとテレビを見ている時は全くの受身なのでエネルギー代謝がとても低いのだそうです。もちろん、読書よりもエネルギーを使いません。
更に悪いのが、ビールが冷蔵庫に冷えていてポテトチップスやチョコレートがテーブルの上に載っていることです。そして、数分おきにTVコマーシャルでタバコを一服すすめられたり、ビールを飲み干すシーンを見せられたり、新しいスナック菓子がいかにサクサクしているかの集中攻撃を受けるのです。