糖尿病/糖尿病の食事療法の基礎知識

抗酸化ビタミン剤と糖尿病(2ページ目)

ビタミンEやビタミンCのような抗酸化ビタミンが毎日のようにテレビの健康番組で勧められています。でも女性の高年齢で糖尿病のある人には『毒』になるかも。

執筆者:河合 勝幸

ビタミンの効果は『ハプトグロビン』のタイプによって違う事が明らかになりました。

3年にわたるビタミン療法で1対のHp1遺伝子を持つ女性は動脈硬化がスローダウンしました。特に糖尿病のある人に顕著でした。
全く逆にビタミン療法は1対のHp2遺伝子を持つ糖尿病者には動脈硬化を進行させたようです。ただし、1対のHp2遺伝子を持っていても糖尿病がなければ悪影響はないとのことです。

抗酸化ビタミンは血管を活性酸素から守るはずですし、『ハプトグロビン』そのものも抗酸化作用があります。
しかし、なぜかHp2遺伝子の持ち主は血中の『鉄』レベルの高い人が多く、鉄イオンはビタミンCを悪役に作り変えてしまうのだそうです。
『鉄』と『高血糖=高ブドウ糖』の組み合わせは強力な酸化ストレスになります。

これから1万人余の規模で、糖尿病のある男女、成人、子どもを含めて『ビタミン剤』の影響を調べるそうです。早く結果を知りたいものですね。
いずれにしても糖尿病者は『ハプトグロビン』のスクリーニングをすべきだと研究者たちは望んでいます。

ビタミンEやビタミンCは店頭で容易に入手できるので、お金持ちの『御利益』大好き女性はちょっとご注意を。

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血中鉄分が多いと糖尿病リスク?
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