飲酒の生理学―大虎のメカニズム 梅田 悦生 (著)
飲酒の生理学―大虎のメカニズム 梅田 悦生 (著)
糖尿病でなくてもアルコールは微妙な問題なのに、いざ糖尿病と診断されると途方に暮れてしまいます。医師に聞いても「適量」と言うだけだし、年末年始の飲み会は断れないし……、どうしよう!

アルコールは本当に扱いにくい課題ですね。
体の問題だけでなく、ストレスや心の状態も影響します。陽気な仲間と飲めば楽しいですが、飲み過ぎると品行やモラルが問われます。まして糖尿病となると少しお酒への姿勢を考えなくてはいけません。


糖尿病でもアルコールを楽しむ10ヵ条


1.空腹で参加しない
血糖降下剤やインスリンを使っている人がアルコールを飲むと、思いがけない低血糖になることがあります。まず医師と打ち合わせて、対策を習うことが大切です。
空腹のままで飲まないように。必ず事前に少し、何か食べるようにしましょう。

2.おいしく安全に飲める量を知る
お酒には「おいしく飲める量」があります。缶ビール(350ml)、清酒1/2合、120mlのワイン、ウイスキー水割りシングル1杯などです。これらは同じアルコール量なのです。女性はこの分量、男性でも2倍までが、糖尿病者にとって1日の無難な基準となっています。

3.飲酒の仕組みを知っておく
アルコールは胃から直に吸収されるので、飲んで5分もすれば血液に現われています。血中のピークは30分から90分後ぐらい。肝臓がアルコールを分解できる量は、酒が強い人も弱い人も一定していて、体重75kgの人では350mlの缶ビールを2時間で分解します。

インスリンを使っている人は、肝臓にとってアルコールは毒物だと理解してください。血糖が下がってもブドウ糖を放出する回路がうまく働かなくなるので、油断は禁物です。

4.1型の人は「IDグッズ」を身に着ける
酩酊と低血糖症状はよく似ています。1型の若者がビール1缶飲んで急に低血糖になっても、酔っ払いとして扱われるでしょうね。これはとても危険です。特に外国旅行では、1型の人はIDグッズが必要です。

5.アルコールは気を緩めると叩き込む
いやいや、よく分かってますよ。ホントに……。グラスを重ねる程、お皿の盛り方も昔に戻るのです。気が大きくなりすぎないように、注意注意。

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