ストレスが糖尿病の原因の一つなのはよく知られていますが、わずか三日三晩「深い眠り」を妨げただけで、健常者でも血糖値が23%も上昇することがわかりました。これはもう糖尿病予備軍のレベルですね。

睡眠不足から肥満や2型糖尿病、あるいは寝不足も寝過ぎも寿命が短くなるなど、過密スケジュールの中で生活している現代人にはちょっと気になる論文が相次いで発表されています。何しろ私たちの睡眠時間は平均6時間(!)で、毎日2時間も寝不足なのですから。

睡眠不足がもたらす悪影響

今までは糖尿病の合併症が睡眠障害の元になるという話ばかりでした。たとえば高血糖による夜間の頻尿、あるいは足の神経障害による寝ていられないような激痛や、不快な「むずむず脚シンドローム」などです。

また、2型糖尿病者は肥満の人が多いですね。太った人のいびき睡眠時無呼吸症候群も問題です。2003年2月に起きた新幹線の居眠り運転が大きな社会問題になりましたが、これは夜間の睡眠中に呼吸が止まったり、気道がつぶれて空気の流れが悪くなる低呼吸が何回も起きることも関係していたようです。深い眠りが妨げられて、目覚める代りに浅い睡眠が多くなるので昼間の生活に色々な支障が生じます。

糖尿病だからこのような睡眠障害が起きるではなく、睡眠障害が体に悪影響を及ぼしているとも考えられそうです。詳しくみていきましょう。

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