骨粗鬆症で骨折リスクが高い部位
1.背骨の圧迫骨折いちばん多く起こる骨粗鬆症の骨折は、背骨の椎体がつぶれる圧迫骨折です。肥満体の多い2型糖尿病ではこの背骨はなぜか丈夫だという研究がありますが、広く認知されたエビデンスではないようです。
2.腕の付け根の骨折
転倒してひじをついた際に骨折するのが、ひじではなく腕の付け根です。
3.手首の骨折
こちらも転倒した場合。手のひらをつくと手首の骨が折れるリスクが高まります。
4.足の付け根の骨折
骨粗鬆症による骨折のなかで代表的な難問がこの「大腿骨頚部(だいたいこつ・けいぶ)骨折」です。ちょっとした原因で転倒して、ひざをついたり、しりもちをついたとき、あるいは横に倒れておしりを打ったときに足の付け根の部分が折れます。歩けなくなるので寝たきりや認知症のきっかけにもなるリスクがあります。
骨折を招くいちばんのリスクは、「骨折の前歴」なのだそうです。一度骨折した人はそうでない人に比べて2倍のリスクがあります。手首の骨折をした人は一年以外に別の手首の部位を骨折するリスクが3~4倍になり、当然、足の付け根の骨折にもつながります。
次回はなぜ糖尿病が骨量減少や転倒に結びつくのか考えてみましょう。
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